再興感染症 サイコウカンセンショウ

初診に適した診療科目

再興感染症はどんな病気?

再興感染症と言うのは、かつて流行してその後一時期は感染が減少したが再び感染が広がるようになった感染症のことです。有効な治療薬や抗生物質などでそれらの感染症は抑えることができていたが逆にそういった治療薬により耐性菌が増加したり毒性が強力になったために再び以前のように感染が広がってしまいます。例としては、マラリアやペストやインフルエンザなどがあります。

主な症状

再興感染症は、予防接種や抗生物質の発達によって一時は減少していた感染症が、病原体や環境の変化に伴って再び患者数が増加してきた病気ですので、それぞれその細菌によってその症状も変化してきます。代表的なのが結核菌で、平成9年ごろから猛威を奮い始めています。多剤耐性型結核と呼ばれるタイプは、従来の結核治療薬が全く効き目がありません。

主な原因

再興感染症は様々な物が進化した事が原因となり引き起こることが多々あります。例えば病原菌の変化です。病原菌の耐性が強まり、これまでの対処法が通用しなくなった場合や、病原菌の毒性や感染力が強くなり発症する事があります。また、近年では交通手段の進化や、地球温暖化の影響によりこれまで発生していなかった地域での感染流行が起こる事も多々あります。

主な検査と診断

再興感染症とは、その発症が社会的に一時期は減少していたが再び注目されるようになった感染症の総称です。例として、結核、マラリア、テング熱、狂犬病、黄色ブドウ球菌感染症などがあります。なお、類似した概念として新興感染症があります。これらの内の結核の感染の検査方法には、ツベルクリン反応検査、クォンティフェロんンTB-G(QFT)検査などがあります。

主な治療方法

再興感染症の治療法は、抗生物質で対応できる場合があります。ただし、難病と定義されるものも多く、治療困難なケースもあります。かかってから対応するよりも、予防した方が良いとされています。また発症後も衛生面に気を付けたり、人間の持つ治癒能力に頼らざるを得ない場合もあります。そのため安静療法、食事療法で効果が出ることもあります。