高中性脂肪血症はどんな病気?

高中性脂肪血症とは、血液の中にある中性脂肪が過剰となる状態です。中性脂肪は体のエネルギー源の一つで、肝臓や脂肪細胞に蓄えられています。

高中性脂肪血症の主な症状は?

高中性脂肪血症のみであれば自覚症状はほとんどありませんが、放置していると心筋梗塞などの動脈硬化疾患の原因となります。中性脂肪が著しく高い場合には、急性膵炎のリスクも高くなります。

高中性脂肪血症の主な原因は?

高中性脂肪血症は、遺伝子、食習慣の欧米化、運動不足、内臓脂肪型肥満などを原因として発症します。食事において中性脂肪に影響を与える主な要因としては、摂取エネルギー量、アルコールや糖質(特に果糖)、脂肪の量と質などがあります。

高中性脂肪血症の主な検査と診断方法は?

空腹時採血にて測定した中性脂肪が150mg/dL以上の場合に高中性脂肪血症と診断されます。10時間以上の絶食を「空腹時」とします。ただし水やお茶などカロリーのない水分の摂取は可とします。

高中性脂肪血症の主な治療方法は?

はじめに続発性に高中性脂肪血症をきたしうる原疾患の有無を確認し、原疾患があればその治療を行います。それ以外の場合は、危険因子を評価して治療方針を決定します。食事療法や運動療法、禁煙など生活習慣の改善が基本となります。肥満があれば減量します。必要に応じ薬物療法も行います。