アキレス腱断裂 アキレスケンダンレツ

初診に適した診療科目

アキレス腱断裂はどんな病気?

アキレス腱断裂は、激しいスポーツなどの際に生じることがあります。アキレス腱の柔軟性不足や、瞬発力を要する動作等で発生しやすく、受傷直後から歩行が困難となります。アキレス腱断裂後は、患部の固定や松葉杖での歩行が必要となります。

主な症状

アキレス腱断裂は、スポーツ活動や外傷により突然生じ、歩行が困難となります。歩行が可能なこともあり、この場合は病院を受診しなかったり、受診しても見逃されることもあります。

主な原因

アキレス腱断裂の原因は、下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)が急激に収縮する、あるいは外から強い力が加わることによるものです。腱には、外傷やスポーツ等の慢性的な負荷により、極小さな断裂が起こることがあります。その修復がうまくいかないことを繰り返すと徐々に柔軟性が失われていきます。老化によっても柔軟性は失われます。柔軟性の乏しい状態で腱に急激な力を加わると、腱の組織がその力に耐え切れずに断裂します。

主な検査と診断

断裂した箇所に陥凹が見られることから患部の視診や触診によって診断することができます。MRI検査によって診断を確定させることもあります。また、超音波検査で断裂部の状態を確認することが、治療法の選択において重要となります。

主な治療方法

手術をする場合としない場合(保存療法)があります。近年は保存療法の割合が増加している傾向にあります。治療の選択上、再断裂の確率が重要となります。保存療法と手術療法で再断裂率に差が無いという報告も出てくるようになりましたが、早期復帰や再断裂の確率を低く抑えたい場合には、手術療法の方が有利でしょう。また、超音波検査で断裂部の切れ端同士が接触しない場合にも手術療法となります。保存療法はギプスやアキレス装具を駆使して行います。手術では断裂したアキレス腱を縫合糸で縫い合わせます。どちらの治療でもリハビリテーションが非常に重要となります。