運動障害

運動障害はどんな病気?

運動障害とは、永続的に身体の自由がきかなくなる障害のことで、それが日常生活を送る上でとても困る状態のことを言います。法律では、肢体不自由と称し、自分の意思でも自由に動くことができない方もいます。これには、先天的にそのように不自由な状態である場合と、後天的に事故や病気などで身体の自由がきかなくなる場合があります。自分のことはたいていできる軽度の方からから逆にできない重度まで様々な方がいます。

主な症状

運動障害にはさまざまな症状があり、歩行するのが遅かったりぎこちなかったりします。また座ることや、ジャンプすることが遅いこともあります。また学童期にはボール遊びでボールをキャッチできなかったり、階段の上り下りに手間取るようになります。また靴ひもを結べなかったり、平均台の上を歩くことができないなど全くできないこともあります。

主な原因

協調性運動障害とは、小脳の障害が原因で起こる障害のことを言います。小脳は一連の運動の調整やバランス感覚を行なっている器官でありここに障害が発生すると、本来の運動器のが失われてしまうのです。歩幅が大きくなり腕が大きく揺れてしまうような症状が出ることが多く、MRIで脳の画像診断を行なうと小脳の萎縮などが見られることが多いのです。

主な検査と診断

運動障害の検査方法としては、筋肉にハリを刺して、力を入れたときと安静時の反応を見る、針筋電図検査があります。筋肉の障害、痩せ、脱力、痛み等の原因が、筋肉や神経によるものか、又、その障害部位、障害の程度等を調べる為の検査です。多少痛みを伴う検査ですが、出血や後に残る痛みはほとんどなく、大体20分程度で検査をする事ができます。

主な治療方法

運動障害は、脳疾患を原因とする病気で、主に脳性麻痺によるものとされています。治療法は投薬(ドパミン製剤やドパミン受容体作動薬等)治療や脳深部刺激療法(DBS)を中心とした脳外科手術により治療と理学治療になります。発症早期は投薬治療、薬でのコントロールが効かなくなってしまった場合はDBS治療になります。それに併せて精神科やリハビリ科などでの治療も行ってきます。