白血球増加症
白血球増加症はどんな病気?
骨髄のがんである白血病は体内の白血球が異常に増加しますが、原因が骨髄でなくそれ以外や、特に原因が分からない時に、白血球が増加している病気を白血球増加症といいます。好中球が増えた状態を好中球増加症、異物の排除をする好酸球が増えた状態を好酸球増加症、リンパ球が増えた状態をリンパ球増加症の3つに区分されます。
これらは、原因となっている病気を治療すれば、白血球数は正常に戻ります。
主な症状
白血球増加症は血液中の白血球が増加するのですが、それ自体にほとんど症状がありません。細菌感染やウィルス感染が原因で白血球が増加している場合は、発熱や発疹、下痢などの症状が出ます。
主な原因
白血球増加症の原因として考えられるのは、かぜなどのように細菌やウイルスによる炎症や感染症、寄生虫感染、などがあります。喘息や鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物や植物アレルギーといったアレルギーによるものが関与する場合もあります。
白血病や膠原病、各部位の悪性腫瘍など、重い病気の影響で著しく増殖することがあります。
白血球はその人の免疫の状態を現し、免疫力が低下するとき、例えば心や身体のストレスが多い場合ほど白血球も多くなります。
運動や妊娠、また喫煙でも白血球が増加することがあります。
主な検査と診断
血液検査をして、血液中に含まれる白血球の数が基準値より極端に多ければ増加症の疑いがあります。増えた白血球の種類によって病気を特定することができます。
好中球が増えていれば細菌感染や悪性腫瘍、血液疾患、好酸球が増えていばアレルギー疾患、またリンパ球が増えていればウィルス感染などが疑われます。