単純性股関節炎 タンジュンセイコカンセツエン

初診に適した診療科目

単純性股関節炎はどんな病気?

単純性股関節炎は、3歳~12歳くらいまでの男の子に多く発症します。特にケガなどの原因がないのに、急に股関節や足が痛くなり、痛みがあるために足を庇って歩くようになります。
レントゲン撮影をしても特に骨に異常は見られませんが、超音波やMRI撮影では関節に、水が溜まっている状態が発見できます。
原因は不明ですが、1週間ほど安静にしていれば痛みも治まり、自然治癒します。

主な症状

単純性股関節炎は、股関節の構造によって引き起こされる炎症ですが、その炎症に伴って、痛みが発生するケースが多いと考えられています。
それ以外の典型的な症状としては、運動障害を上げることができます。痛みによって股関節の動きが制限されたり、重度の場合は歩行が困難になったりすることもあります。
安静で回復する場合もあれば、外科的な処置が必要な場合もあります。

主な原因

単純性股関節炎の炎症が起こる原因ははっきりとは分かっていません。
しかし、ウイルスや外傷に対する人間にとって自然な免疫反応とされています。
特に風邪をひいたあとなどによく起こる事から、ウイルスがはいったことによって拒絶反応が起きているというのが有力です。
ウイルスが要因ですが、感染することはありません。しかし動かすことは控えた方が良いでしょう。

主な検査と診断

単純性股関節炎は、多くの場合比較的短期間の安静で自然治癒する病気ですが、よく似た症状の別の重篤な病気である可能性もあります。その鑑別のために複数の検査が必要となる場合があります。
検査方法としては、レントゲン撮影、超音波検査、CTスキャン、MRIといった画像診断、血液検査、また「穿刺」といって関節液を注射針で採取して検査することもあります。

主な治療方法

単純性股関節炎とは、股関節に炎症が起きる病気で股とともに膝の痛みも伴います。
風邪をひいた後や激しい運動の後の股関節の痛み、足を引きずったりガニ股で歩くなどはこの病気の特徴です。
この病気の治療法は、股関節を動かさないようにし安静を保つことで、1~2週間程度で治ります。
また場合により、痛みや炎症を抑える抗生物質や鎮痛剤の投薬と、補助治療として患部のけんいん治療を行ないます。