舌咽神経痛

初診に適した診療科目

舌咽神経痛はどんな病気?

舌咽神経痛とは第9脳神経の機能不全によって喉や舌の奥、扁桃の近く、耳の一部に激痛の発作が繰り返し起こる病気です。原因は不明ですが、舌咽神経が異常な位置にある動脈に圧迫されることによって起こる場合もあります。治療には三環形抗うつ薬などの薬を服用します。薬が効かない場合は喉の奥に局所麻酔をかけると一時的に痛みを消すことができます。永久に痛みを消すには舌咽神経と圧迫している動脈を分離する手術を行います。

主な症状

舌咽神経痛の症状として、ものを噛む、飲み込む、咳をする、くしゃみをするなどの特定の動作で痛みがみられることがあげられます。この痛みは、のどの奥や舌の後ろ側から始まって、耳の周辺まで広がることがあります。また、顔に突発的な刺されるような痛みが生じたり、顔に触れたり、会話をしたり、冷たい風にあたるだけでも痛みが現れることもあります。

主な原因

舌咽神経痛を発症する原因はまだ詳しくは分かってはいません。しかし、血管の圧迫によって神経痛が引き起こされているという説が現在のところ有力です。舌咽神経の周りに動脈瘤ができたり、新しい血管ができたことによって神経を圧迫することから神経痛が引き起こされるのではないかと推測されています。また、神経痛を発症した場合、腫瘍が見つかることもあるので腫瘍による神経の圧迫も一因ではないかと考えられています。

主な検査と診断

舌咽神経痛の検査方法は、ペインクリニックに受診することによる診断です。医師が綿棒で喉の奥に触れたときに、痛みを感じた場合は、喉の奥に局所麻酔をかけてみます。局所麻酔が効いて痛みがなくなった場合は舌咽の神経痛と診断されます。そうでない場合は、三叉神経痛などが疑われます。また、腫瘍の可能性を確認するためにMRIスキャン検査を行います。

主な治療方法

舌咽神経痛の治療法は、大抵は外科手術で行います。投薬で対処する場合もあり、カルバマゼピンを使用するといったケースがありますが、再発する可能性があるため完治を目指す場合はやはり手術が良い傾向にあります。医師がメディカルチェックしたあと対応してくれるので、それに従うか、相談して対処を考えることも可能な場合があります。手術を拒否したい場合は、特に相談した方が良いです。