腎性尿崩症

初診に適した診療科目

腎性尿崩症はどんな病気?

腎性尿崩症とは、尿細管の抗利尿ホルモンに対する反応障害のために尿の濃度調節が上手くできなくなり、大量に薄い尿が出る病気です。主な症状は大量の薄い尿が出る多尿と多尿が原因による喉の渇きになります。喉の渇きのために大量に水分補給をするようになりますが、乳児は自ら水分補給をできないために重度の脱水症状に陥る危険があります。十分な水分補給ができ、脱水症状を起こさないように注意すれば普通の生活ができます。

主な症状

腎性尿崩症は、1日の尿の量が3リットルを超えてしまう多尿の症状が現れます。多尿に伴って、脱水による喉の渇きや多飲などがみられます。喉の渇きから多量の水分補給を行っても、すぐに薄い水のような尿が絶えず放出されて膀胱が一杯になるので、頻繁にトイレにいかなければなりません。放っておくと尿が腎臓に逆流する水腎症などを引き起こしてしまうので、早めに治療することが大切です。

主な原因

腎性尿崩症とは尿が非常に多く出てしまう症状のことをいいます。この症状の原因は、脳下垂体で生成されるパソプレッシンという物質を感受する腎臓の部分が駄目になり水分の再吸収を腎臓で行なえなくなることが要因で起こる腎臓の病気です。そのため治療法として尿の量を減らす薬剤を投与することによって腎臓から来る尿崩症は治療するしかないのです。

主な検査と診断

腎性尿崩症の検査方法は、患者自ら排尿日誌をつけてもらうことが基本です。のどが渇きやすく大量に水を飲み、夜に多くなっていることが排尿日誌から確認できれば、この病気が疑われます。問診でも、そのことが聞かれます。水分摂取状況についても排尿日誌をつける時に確認してもらいます。もう少し詳しく検査した場合は、尿流動態検査を行います。尿流測定・残尿測定・膀胱と尿道の内圧測定・尿道外括約筋筋電図などです。

主な治療方法

腎性尿崩症における治療法と言うのは、病気の発見が早期で症状が軽症であるなら、抗ウイルス薬や抗菌薬などの原因となっている薬の使用を中止すれば一か月程度で自然に治癒することが多いです。原因となる薬を止めても治らない時は、チアジト系利尿薬を使って病気の改善を行いますがこの薬の場合には血清カリウムの低下やカルシウムの上昇に注意します。