感情障害 カンジョウショウガイ

初診に適した診療科目

感情障害はどんな病気?

感情障害とは精神疾患の一群に位置し、うつ病性障害、双極性障害、物質誘因性障害、などがあります。最近では感情というより、もっと体全体に長く続くことがあることで、気分障害ともいわれ、日常生活に支障をきたす性心疾患の総称をいいます。国民のかなりの人数が該当するとみられますが、実際には、医療機関を訪れていなく治療を受けていない人が多い病です。

主な症状

感情障害の症状については、その障害のタイプにもよりますが、うつ病などのうつ状態、躁とうつを繰り返すなどがあります。うつ状態では憂鬱感、悲哀感、絶望感など抑うつ気分、気力が落ち込み意欲がわかない、不安が強く、動悸や呼吸困難の発作を起こす人もいます。他にも眠れないなどの睡眠障害、食欲不振、性欲不振、便秘や口の乾き、頭痛など様々です。躁状態では、気分の高揚、多弁、多動などです。

主な原因

感情障害の原因として考えられるのは、ストレスが主なものとされています。強いストレスが持続的に脳へと受けることにより、副腎皮質ホルモンが多く分泌されてしまうことがあり、脳内のホルモンのバランスが崩れることにより感情の起伏をコントロールできなくなってしまうことがあります。また脳内神経伝達物質のセロトニンが少なくなることでなるとも考えられます。

主な検査と診断

感情障害の場合、血液検査やレントゲン等の検査方法が確立されていないのが現状です。判断基準が明確でないため、数値で表されない身体の不調や変化に、本人も家族も只々翻弄される日々が続くうちに症状が悪化しているケースも見受けられます。専門知識を持つ医師の元で、日々の生活、細かな症状を丁寧に説明し、本人と家族共に二人三脚で結論を導き出すのが、症状回復への糸口と言えます。個人差もあるので素人判断は危険です。

主な治療方法

感情障害の治療法は、主に薬物療法になります。使用される薬は、ベンゾジアゼピン系薬剤を中心とする抗不安薬と、SSRIやSNRIなどの抗うつ薬が使用されます。抗うつ剤は服用開始から効果が出るまで数週間かかります。薬物療法以外には、心療内科医による認知行動療法、心理療法などがあります。また、充分な休息を取らせること、重大な決断をさせないこと、励まさないことなど周囲の人の配慮も必要になります。