仮性動脈瘤 カセイドウミャクリュウ

初診に適した診療科目

仮性動脈瘤はどんな病気?

血管には一番内側の部分から、内膜、中膜、外膜という壁があり血管を構成しています。仮性動脈瘤は、この壁のすべてに穴が開いてしまい、そこから漏れ出した血液が周囲の組織を圧迫する動脈瘤となってしまう病気です。この病気では、血液が血管の外側に漏れ出してしまっているため、他の動脈瘤と比べると症状が進んでいるといった見方もできます。

主な症状

仮性動脈瘤とは、完全な動脈瘤ではないものの血管の壁の一部から内膜、中膜、外膜に血液が流れ込みこぶ状になっている状態のものでいつ破裂してもおかしくないものを言います。症状としては、通常はみられないのでコブが破裂してはじめて動脈瘤があった事に気付くことが殆どです。治療としてはこぶ状になって血液が流れ込んでいる部分を閉じる手術をすることです

主な原因

仮性動脈瘤は、血管の一部に穴が開き、血液が漏れ出して動脈壁を圧迫して、動脈壁の障害になることで引き起こされる病気です。この病気の原因としては、血管に開いた穴から漏れ出した血液が動脈壁を圧迫することにあるのです。その他の要因として、先天性・代謝性・炎症性といったものがあります。また、生活習慣の乱れからもこの病気は引き起こされます。

主な検査と診断

仮性動脈瘤というのは動脈瘤の中である大動脈瘤の形態の一つですので検査方法は動脈瘤の検査のやり方に由来します。検査の方法としてはそのため超音波による内部の検査が主に行われています。この検査ですと患者さんの負担も少なくまた医師としても気軽にできるというメリットがあり、今では多くの病院や主治医によって採用されている検査の方法です。

主な治療方法

仮性動脈瘤の治療法は手術をせずに薬物治療で溶かすことがメインです。手術後に発生するので術後の弱った体で再び手術をすることは患者に大きな負担をかけることになってしまうので、手術は避けて薬物を使用して溶かすのが一般的です。体力がある患者なら手術も選択肢に入りますが、高齢の患者の場合は自然に薬物を使用しての溶解治療に決まります。