反社会性パーソナリティ障害

初診に適した診療科目

反社会性パーソナリティ障害はどんな病気?

人間社会では誰もが守らなければならないルールやモラルが存在します。それを守るといったことが苦手なのが反社会性パーソナリティ障害の特徴です。他人の権利や感情を無神経に軽視する傾向があり、人に対してはすぐに嘘をつくといった不誠実性が見受けられます。
この障害を持つ人は一種のトラブルメーカーに当たり、アルコール依存症や薬物依存、犯罪といった問題を起こしやすい傾向があるとされています。

主な症状

反社会性パーソナリティ障害の症状として次のことが挙げられます。自己の利益のために平気で嘘をつく、社会的規則や法律を守りにくい、結果を考慮せず衝動的に行動しやすい、自分の行為に罪の意識を持ちにくい、子供のころから問題行動が顕著である、というようなものがあります。
また、アルコール依存症や薬物依存、性的逸脱行為、犯罪といったことを起こしやすいといわれています。

主な原因

反社会性パーソナリティ障害の原因には様々な要因が挙げられます。遺伝的なものとして生まれつき障害が生じることがあり、後天的な要因も多くの人に該当します。
後天的な場合は幼い時期に虐待を受けたり、周囲から冷たい扱いを受けた場合に障害を引き起こすことへとつながっていきます。
小さい頃に置かれた環境によって障害が惹起される場合が多くなっています。

主な検査と診断

反社会性パーソナリティ障害の発症率は人口の1-3%で、男性の方が発症し易い傾向があるようです。
この精神障害の検査方法は診断薬や遺伝子検査ではなく、その人物の特徴的な行動から精神科医が何度も診察をして判断されるようです。
例えば人を騙す、傷つけても平気で反省が無い等の反社会的な行動を習慣的に繰り返してトラブルを起こす様な場合、反社会性パーソナリティー障害と診断される可能性が高いと言えます。

主な治療方法

反社会性パーソナリティ障害の治療法は、精神科やカウンセリングで改善効果が見られる傾向にあります。
ただし完全な治療方法は確立されておらず、障害者の精神状態であったり、自覚によって改善するかどうかが決まるケースもあります。自覚した人が、変わりたい気持ちを有しているほど、完治する可能性は高い傾向にあります。