動脈瘤破裂 ドウミャクリュウハレツ

初診に適した診療科目

動脈瘤破裂はどんな病気?

動脈瘤破裂とはどのような病気なのでしょうか。これは、動脈内の血管壁の弱さを原因として瘤ができ、それが破裂することによってショック状態を招き、破裂による出血の多量で、最悪死に至ることのある病気です。血管内に瘤ができ、血圧が高いままだと瘤は大きく鳴り続けます。瘤ができてしまうとそれを小さくすることができないので、予防につとめることが主にとられている対処法です。

主な症状

動脈瘤破裂が起こった場合は、致死率は80%~90%にも上るとされています。症状としては、破裂すると激しい頭痛や胸の痛みなどを感じ、呼吸困難やショック状態に陥ります。それは体内に大出血が起こり急激に出血性ショックとなるからです。その時は激痛のため失神することが多いです。また強烈な腹痛や腰痛・膨満感を感じることもあります。

主な原因

動脈瘤破裂の原因は、はっきりとは不明ですが、高血圧や動脈硬化、遺伝によるものがいわれています。喫煙や飲酒は動脈硬化を悪化させます。動物性脂肪の摂りすぎに注意し、中性脂肪やコレステロールが貯まらないように食生活を改善しましょう。糖分の摂りすぎは中性脂肪となり、肥満や糖尿病を招きますので注意しましょう。食物繊維を多く摂り、適度な運動を習慣づけましょう。

主な検査と診断

動脈瘤破裂は、命に関わるほど大変危険な状態ですので、検査方法にも迅速な緊急体制で行われます。所見での患者様の容態をチェックして、意識の有無や痛みの部位を確認します。近くで付き添っていたご家族などの周囲の方にも、患者さまがどのようなことでこうなったのかを問診します。そして出血の位置確認のために、CTスキャンやMRIの高価な器具を用いて検査します。

主な治療方法

動脈瘤破裂の治療法は、軽度で高血圧であれば血圧を下げる薬を使用して治療を行います。しかし動脈瘤は薬では治すことができないので、大きくなる可能性がある場合は、人工血管を用いて大動脈の置換を行う手術を行います。瘤が大きい場合は全身麻酔を行っての開腹手術が必要になります。もしくはカテーテルを挿入して大動脈を内側から固定する方法も近年は存在します。