胎児性アルコール症候群 タイジセイアルコールショウコウグン

初診に適した診療科目

胎児性アルコール症候群はどんな病気?

妊娠状態の際のアルコール摂取量そしてその頻度によって、生まれてくる子どもに知能障害が発生することがあります。これが胎児性アルコール症候群です。母乳は血液からつくられるため、摂取したアルコールが血液に含まれ、その血液からできた母乳を子どもが飲むことで子どもにアルコールを与えている状態になるのです。神経系脳障害の一つと分類され、1日に2杯や1度に4杯以上のアルコール摂取で発症する可能性があります。

主な症状

胎児性アルコール症候群の症状としてみられるものにはさまざまありますが、赤ちゃんの発達障害、行動障害、学習障害などがあらわれます。母体にいるときからからだの発育が悪く小さい。その容貌にも特徴がでます。短い眼瞼亀裂や鼻の下が長く人中がみられない、うわくちびるが薄くて上のラインはまっすぐになっている、鼻梁の無いちいさい鼻などです。

主な原因

胎児性アルコール症候群は、妊娠中の女性がアルコールを摂取し続けた場合に起きやすいとされています。妊娠中の女性がアルコールを摂取すると、アルコールが血液中を流れ、胎児にアルコールを摂取させることになります。これが病気にかかる原因であるとされています。摂取量が多く、長期に渡って飲み続けているほど、病気にかかりやすくなります。

主な検査と診断

胎児性アルコール症候群は文字通り妊婦がアルコールを摂取する事によって起こる病状です。特徴としては胎児の脳が極端に小さかったり、脳の左右を繋ぐ脳梁という部分が小さかったり歪んでいる事が多いです。そのため病院の検査方法は赤子の脳の中枢神経に異常が無いか、黒目部分しか目が開かなかったり、鼻と上唇の間の溝が無かったりするなど、身体上の特徴もあります。

主な治療方法

胎児性アルコール症候群の治療法ですが、やはり、妊娠を希望としている女性で、飲酒の習慣のある方は、常日頃から早期に妊娠を意識して、飲まない習慣を身につけることが大切です。アルコールを摂取しなければ100%予防できるわけですから、万が一摂取してから妊娠が判明した場合は、早期にきっちり、アルコールの摂取を止めることが重要です。