失感情症 シツカンジョウショウ

初診に適した診療科目

失感情症はどんな病気?

失感情症とは、自分の内に起こった感情を、上手く外へ出すことができない状態になることです。そして、特に言葉にして表すことができなくなるのが特徴です。この病気の原因には様々なものがありますが、主に幼少期の母子関係が上手くいっていなかったり、感情面での交流が阻害されていた場合などが考えられています。そのため、共働きなどの理由から、幼少期母親にあまりかまってもらえなかった人に多くみられる傾向があります。

主な症状

失感情症の症状は、自分自身を客観的に見れなくなり自分が何を考えているのか分からなくなり、自分が考えていることや感情を言語化して考えることができないのです。時間をかけて言語化できたとしてもそれを相手にどうやって伝えたらいいのかわからないようになってしまい、コミュニケーションい時間がかかるようになり、やがてコミュニケーション自体を億劫になります。

主な原因

失感情症を発症するのは先天的な要因もありますが、後天的な場合には次に挙げるストレスが原因となっています。ストレスの種類を分類すると四種類に分けることができ、人間関係などの精神的ストレス、日常の姿勢による構造的ストレス、テレビやパソコンのモニターの強い光による化学的ストレス、気温の暑さや湿度などから生じる気温湿度のストレスです。

主な検査と診断

失感情症の検査方法についての説明ですが、この病気は患者の周りにいる人との会話や付き合い方そのものが検査と呼べるでしょう。というのも、この精神疾患では自分の感情を押し殺したり、他人と会話をしていても、感情が全く見受けられないということが多々あるからです。そのあとに、脳を調べて、左右大脳半球のいづれか、あるいは両方の機能に問題がないかどうかを検査します。

主な治療方法

失感情症が発症する原因はまだ解明されていませんが、心身症や精神疾患などとの関係のほか、脳の連絡機能やその他機能低下に伴うものとする説が唱えられています。この病気はまったく感情を失ってしまうのではなく、感情表現や認知、自覚などについての機能がやや低い傾向にあるにすぎません。原因がまだ解明されていないため確立した治療法はありませんが、カウンセリングなどの精神療法が用いられるケースが多いようです。