ラセーグ徴候 ラセーグビコウ

初診に適した診療科目

ラセーグ徴候はどんな病気?

ラセーグ徴候とは、神経診断学においての根症状を見るための検査のことです。髄膜刺激症状の一つでもあります。一般にSLRや、ラセーグテストとも呼ばれております。これは、フランスの医師、チャールズ ラセーグの名前に由来しています。坐骨神経麻痺の鑑別に使われています。しかし、これを行っている時に坐骨神経領域に痛みを誘発してしまう場合があります。

主な症状

ラセーグ徴候の症状とは、神経診断学の根の状態を見るためのもので、髄膜刺激のひとつでもあります。伏せた状態で、患者の片側の下肢を挙上して痛みが大腿部の後ろ側や後面に出てくるかどうかが一つの指標となります。これは、座骨神経の領域に当たるので、座骨神経系に良く発現する状況の一種となります。また関節の屈伸が出来ない状況なども現れます。

主な原因

ラセーグ徴候は坐骨神経痛や椎間板ヘルニアなどの腰の病気や知覚障害の徴候や原因と呼ばれるものです。この徴候は下肢伸展挙上テスト、SLRテスト、仰向けの状態で膝を伸ばしながら下肢を伸ばしていくテストで判明することが多いです。この徴候はハムストリングの短縮と間違われる場合があり、注意が必要です。そのためハムストリングの短縮と区別するために別の方法で検査することもあります。

主な検査と診断

ラセーグ徴候とは骨膜刺激症状の一つであり、その検査方法は次の通りです。患者を仰向けに寝かせた状態で、その患者の片側の足を上げます。痛みが大腿後面と膝下まで発現し、それ以上股関節が曲げられない場合、陽性とします。陽性であった場合、うつ伏せで寝かせた状態で臀部から大腿後面にかけて、圧痛があるかどうかを確認します。また足を上げているときに、上げていない側の坐骨神経領域に痛みが誘発される場合もあります。

主な治療方法

ラセーグ徴候とは、一般的に坐骨神経痛のことを指し、椎間板ヘルニアや梨状筋症候群のように長時間、腰や股関節などに負担がかかり続けると、坐骨神経が圧迫されて発症する病気です。この病気の治療法は、坐骨神経痛の根本的な原因となっている症状を取り除くことが一番で、手術を必要とする場合もあります。また薬物治療により、消炎鎮痛を行なったり、牽引療法などの理学治療やブロック注射による治療を行います。