膿疱性乾癬 ノウホウセイカンセン

初診に適した診療科目

膿疱性乾癬はどんな病気?

膿疱性乾癬とは発熱や皮膚の発赤に加えて無菌性の膿疱が多数出現する皮膚病です。主な症状は紅斑ができ、寒気と共に高熱が出ます。その後、紅斑の上に膿疱ができ皮膚の保護機能が低下し体内の水分バランスが崩れてしまいます。体の抵抗力が弱まり、高熱で体力も落ちるため感染症にかかる危険性もあります。これらの症状が全身に出るタイプは特定疾患に指定されています。

主な症状

膿疱性乾癬の症状は悪寒と同時に発熱をともない、膿疱や膿海が多数あらわれ、身体全体に広がります。身体がむくんだり、関節が痛むことがあります。また体内の水分バランスが崩れやすい状態になります。発熱のため体力が消耗してしまい、心臓や腎臓に大きな負担がかかります。さらに進行すると、身体の抵抗力が奪われ感染症に陥りやすくなります。

主な原因

膿疱性乾癬の原因は、現在のところ解明されていません。今の時点で推測されている要因は、生まれついてこのような病気になりやすい資質を持っているうえに、食べ物、喫煙、ストレスなどの外的要因が加わることによって、発症するのではないかと考えられています。また、感染症や薬剤、紫外線、妊娠などによって発症が誘発されることもあるようです。

主な検査と診断

膿疱性乾癬の検査方法としましては、独特な発疹が現れるケースが多いので、症状の経過を診て、判断する場合が殆どとなります。乾癬と言えど、膿疱性だけでなく他には尋常性乾癬や間接症性乾癬もあります。ですので、診断の確定の為、発疹部分の一部を切りとり顕微鏡で調べる組織検査を行います。血液検査で、内臓の影響や炎症具合を診断します。細菌感染による膿との区別をする為に細菌検査も行います。

主な治療方法

膿疱性乾癬の治療法は、尋常性乾癬と同様の治療となります。しかし膿疱性の場合尋常性よりも症状が重いため、早いうちから治療が必要です。初めからステロイドの内服薬や点滴を開始することもあります。膿が酷い場合はステロイド外用薬も用いられます。ステロイド薬には糖尿病や高血圧などの副作用もあるので、医師の指示に従って服用するのが重要です。