粘膜下筋腫はどんな病気?
粘膜下筋腫とは、子宮筋腫の中でも発生の仕方によって、2通りに大きく分けられて、子宮の内側に向かって発育するのがそうです。子宮筋腫の症状が特に現れやすく、出血しやすく、まだ小さい筋腫のうちから、出血がだらだら続き、月経時の出血も多くなるのが特徴です。不正性器出血や、月経困難症、そして不妊症の原因にもなりやすいので注意が必要です。
主な症状
粘膜下筋腫では、出血が多く筋腫が小さいうちからダラダラと出血が続いたり、月経時にも出血量が通常より多くなり貧血を起こすなどの症状が現れます。筋腫があると妊娠しにくくなりますが、この場合は更に妊娠が困難になります。また子宮の中で大きく成長していくと、膣の中に筋腫が顔を出すこともあり、それにより細菌の繁殖なども起こりうる病気です。
主な原因
粘膜下筋腫は、子宮筋腫のひとつで子宮内膜に向かって発達した筋腫を指します。原因は不明な場合が多いですが、未分化な子宮平滑筋細胞が胎児期の分化の過程で受ける影響により筋腫の芽ができ、それが思春期に増える性ステロイドホルモンに反応することで成長していってしまうという仮説が提唱されています。現に、閉経後にこの疾患になるケースはありませんし、それまであったとしても収縮していきます。
主な検査と診断
粘膜下筋腫の検査方法について、内診と超音波検査で診断がつくが、卵巣腫瘍、子宮腺筋症、子宮肉腫と鑑別する必要のある時は、MRI検査の追加により精度の高い診断が可能です。この病気が疑われる場合は、子宮鏡検査が確定診断に有用です。非常にまれではありますが、子宮筋腫とみなされていた子宮の腫瘍が急激に大きくなったり、閉経後に子宮筋腫や子宮が大きくなった時には、悪性の子宮肉腫が疑われ、注意が必要なのです。
主な治療方法
粘膜下筋腫の治療法は大きく分けて二種類です。一つは偽閉経療法により内科的に筋腫を縮める方法です。根本的治療ではありませんが、これを繰り返すことにより効果が現れます。そしてもう一つは外科的手術です。子宮全摘出から筋腫のみを取る核出術まで様々な方法があります。さらに最近では、子宮鏡を使って膣式に筋腫を削り取る方法が、子宮の筋層を傷つけることなく治療できるということで注目されています。
粘膜下筋腫の初診に適した診療科目
粘膜下筋腫に関連する病名