痘瘡 トウソウ

初診に適した診療科目

痘瘡はどんな病気?

痘瘡は、ウイルスの感染によって発症する悪性の伝染病の一つです。感染してしまうと高熱と小水疱が出て死亡してしまうこともあります。しかし、重い病気にあることは変わりありませんがこの病気に対する予防法が確立したことから、1980年代には地球上から絶滅していることがわかっており、何も心配はいりません。この病気は、一般的には天然痘という病名で知られています。

主な症状

痘瘡の症状は、非常にわかりやすいものとなっています。いきなりの発熱があるなど、最初のだんかいでは風邪と同じような傾向がでてきます。そこから皮膚に大きな変化が現れてきて、たくさんの水疱性の発疹が現れてくるのです。それこそ顔面から背中から胸から足まで、あらゆるところに大量出現するので、これを見ればもうウイルスに感染していることを疑う余地はなくなります。

主な原因

痘瘡はあるいは疱瘡とも言われ、原因は強いウィルスの感染力により、かつて流行していました。現在ではWHOにより、根絶した病気として宣言されています。ウィルスはヒトからヒトへの感染をします。感染の形としては、感染者の水痘、膿疱、咳、唾液などの飛沫感染、接触や気道感染などが挙げられます。ウィルスがその後血中に入って、全身に感染します。

主な検査と診断

痘瘡(天然痘)は、日本ではポリオワクチンによって、現在は発生の報告はありませんが、問診と所見によって、万が一40℃以上の高熱が続き、身体に水疱が現れた事実がある場合、この病気と特定する検査方法としまして、電子顕微鏡によるウイルス粒子の検出、ウイルス抗原の検出、ウイルス遺伝子の検出、ウイルス分離などの方法で判断していきます。

主な治療方法

痘瘡の治療法は、ワクチンによる治療が有効となっています。現在では、細胞培養ワクチンがありますので、このワクチンを使用することで全く副作用がないように治療することが出来るようになっています。ワクチンが非常に有効な治療の方法となっていますので、その他の特異的な治療の方法はありませんので、ワクチンを使用しての治療の方法が主になっています。