閃輝性暗点

初診に適した診療科目

閃輝性暗点はどんな病気?

閃輝性暗点は、突然視野の一部に光のようなものが現われ、それが見えなくなる状態がしばらく続き、また元の状態に戻るような症状になっています。
こうした症状は片方の目に発生するのが普通で、よく片頭痛の前兆とされ、偏頭痛も光が見えているのと同じ側に生じることになります。
ただ、こうした症状が発生していないときは他に身体に対して異常は見られませんので、そもそも治療自体が不要なケースも少なくありません。

主な症状

閃輝性暗点になった場合には様々な視覚障害の症状が現れます。それは、物が歪んで見えたり目の前が真っ暗になったり、太陽を見た後に現れる黒い残像なような黒い点が現れます。
その点は、様々な形で閃光のように光り、次第に広がっていき、数分から数十分で視界から消えます。
この状態の後には非常に激しい片頭痛や激しい吐き気やおう吐などを引き起こしたりします。

主な原因

閃輝性暗点の原因は、脳の血管が一時的に痙攣することによって引き起こされるものです。
脳の血管が痙攣を起こすと、血流の減少を招きます。そのため、目の前が真っ暗になったり、ギザギザの形をした光が見えるようになります。
この症状の後、偏頭痛の症状が起きる事が多いです。それは、痙攣後に血流が急激に血管内へと流れ込んでくるためです。

主な検査と診断

閃輝性暗点の検査方法は、問診によって初期的な症状を知ることから始まります。
まずは目の前にきらきらとした光や稲妻のようなものが見えたりするという症状ならば、この病気だと特定することができます。
更に問診のあとには視力が落ちていないかの検査、眼底検査、角膜検査を実施して、加えてMRIやCTを行うことで、病気の原因が眼球にあるのか、それとも神経系にあるのか、ということの最終的な特定をすることになります。

主な治療方法

閃輝性暗点については、現代医学でも完治できる治療法はまだ確立されていません。若い頃にこの病気の症状が出たとしても、年を重ねるに従って自然に治癒することもあります。
この病気は目そのもの異常によって起こるものではなく、脳の血管と密接な関係がありますので、眼科だけではなく、脳神経外科に行って治療を受けることが必要になります。