踵骨骨折

初診に適した診療科目

踵骨骨折はどんな病気?

踵骨とはかかとの骨のことです。高い所から落ちたり、足を踏み外すなどかかとに強い衝撃を受ける事で踵骨骨折が起こる事があります。
骨折が関節面まで及ぶと、歩行障害などの後遺症が残りやすく、治療の難しい骨折のひとつです。
治療は骨折したところを速やかに正しく整復することが重要です。

主な症状

踵骨骨折の症状は、踵の腫れや痛みです。踵や足首が大きく腫れ上がり、内出血がみられることもあります。痛みで骨折した足に体重をかけることができなくなります。
ときに腫れた部位が周辺の血管を圧迫することで血流が悪くなり、組織の損傷や壊死を招くコンパートメント症候群が起こることがあり、注意が必要です。

主な原因

踵骨骨折の原因は、踵骨に対して過度な衝撃が加わることによって生じるものです。
ほとんどが高所から転落することや、階段を踏み外すことで起こります。
他の原因には、交通事故や長距離走などをするスポーツ選手が疲労骨折することもあります。
また、高齢者の骨粗しょう症による骨折もみられます。

主な検査と診断

踵骨骨折の検査方法は、問診、視診、触診の後にX線検査やCT検査などの画像診断を行い、総合的に診察します。
骨折がどのような状態になっているのかを調べます。骨折線が関節面に及んでいるか、骨折による関節面や踵の変形の程度を検査します。
固定で治る骨折なのか、手術が必要な骨折なのか、迅速に検査する必要があります。

主な治療方法

踵骨骨折の治療法は、ギプスによる固定や整復手術によって行われます。
関節面が折れていなければ、ギプスによって固定することによって治療することができます。
しかし、関節面が折れている場合においては、そのズレを修復する必要があります。外側から整復する方法や、釘や金属板、ネジによって、骨を本来の位置に固定する手術が必要な場合もあります。