周期性嘔吐症 シュウキオウトショウ

初診に適した診療科目

周期性嘔吐症はどんな病気?

周期性嘔吐症は周期的に嘔吐する病気で、特効薬はないので薬による治療ではなくカウンセリングを中心にした精神的ケアをすることで嘔吐する原因になっているストレスを取り除く治療が大事です。カウンセリングと薬を併用して症状を抑えながら嘔吐しなくなるようにします。カウンセリングも専門家が行い原因を探るのですが、症状が改善するには時間がかかります。

主な症状

周期性嘔吐症の症状は、まずはじめに倦怠感に襲われ顔が青白くなったり食欲不振が現れ始めます。それから嘔吐が続くようになり、一日に多くて数十回という回数の嘔吐を繰り返すようになります。また、嘔吐物がでなくても吐き気は常に感じるようになり、これにともなって腹痛や発熱なども合併して現れることも多くあります。重度になると、めまいや痙攣なども引き起こす場合があります。

主な原因

周期性嘔吐症は、吐物を吐く発作を繰り返す病気で、血液中のアセトン体の量が増えすぎるのが原因で発症します。吐物はアセトン体という物質のにおいがします。人間の体は脂肪をエネルギー源として使用する時に、アセトン体という物質が発生します。ブドウ糖をエネルギー減としてうまく利用できない時に、脂肪をエネルギー源として使用するためにアセトン体が増えると考えられています。

主な検査と診断

周期性嘔吐症の検査方法は、頭痛、腹痛、倦怠感や食欲不振、反復性のある嘔吐発作など特有の症状があるかを確認し、詳細な検査によって、他の疾患との区別を判断します。問診、血液検査、尿や便の検査、腹部エコー検査などで、原因を調べていきます。尿検査ではケトン体が検出されるのが特徴です。ストレスが原因になている場合もあるので、総合的な診断が必要です。

主な治療方法

周期性嘔吐症での治療は全身状態を安定させた植で、対症療法を行います。検査を進め、診断が確定したらそこからは対症療法から根治療法に変えます。吐物が緑の胆汁様であったり意識障害等の重症の場合は入院して治療を受けることが必要です。合併症は、水分摂取が不十分での脱水症状になることがあります。予後は確定診断された疾患に左右されます。