劇症1型糖尿病

初診に適した診療科目

劇症1型糖尿病はどんな病気?

1型糖尿病とは、膵臓でインスリンを分泌しているβ細胞が破壊されることで発症します。
インスリンの分泌が極度に低下するか殆ど分泌されなくなり、血中の糖が異常に増加してさまざまな合併症を引き起こします。
通常の1型糖尿病は主に小児に発症し数ヶ月かけて徐々に悪化しますが、一週間程度で悪化し大人でも発症することがあり、この種の1型糖尿病のことを劇症1型糖尿病と呼びます。
1型糖尿病の約20%と言われています。

主な症状

劇症1型糖尿病は非常に急速に進行します。初期の自覚症状は、90%の率で喉の渇きが現れ、そこから多飲・多尿になります。
また、風邪に似た発熱やのどの痛み、咳などの上気道炎症や消化器に異常が現れ嘔吐、腹痛、体重の減少がみられます。
そして、一週間から10日ほどでインスリン欠乏による糖尿病性ケトアシドーシスに進行し、意識障害があらわれます。
 

主な原因

劇症1型糖尿病とはインスリンをつくる膵臓の膵島細胞が、急激に破壊されてしまうことによって引き起こされる糖尿病のことです。
この病気の原因は、未だに解明されていませんが自己免疫によって自分の膵臓細胞を壊してしまうのではないかという説が最も有力な説となっています。
また1週間ほどで1型糖尿病になってしまうのでこれといった治療法はないのです。
 

主な検査と診断

劇症1型糖尿病とは、膵臓にあるベータ細胞が何かの理由で破壊されると、インスリンの分泌が極度に低下または分泌されなくなることで発症する病気です。
この病気の検査方法は、血液検査によるものが一般的で、血糖値の測定やHbA1cといった幅広い項目で検査を行なう必要があります。インスリン欠乏によるケトン体の状態を検査したり、尿中cペプチド量を検査します。

主な治療方法

インスリンを注射を使用した治療法で、病気の進行を食い止める事が出来ます。
食事を食べる回数によってインスリン注射を行なう回数が変わります。一日に3度食べる場合は、インスリン注射を4回行なう必要があります。
症状が軽い劇症1型糖尿病なら、ジョギング運動をすることで治療を行なうことが出来ます。食事療法でも、血糖値の上昇を防ぐ事が可能です。