mac症 マックショウ

初診に適した診療科目

mac症はどんな病気?

mac症とは、結核に近い性質を持った非結核性抗酸菌という菌による感染症の一つです。非結核性抗酸菌の中にはいくつか種類があり、そのうち日本で70%を占める菌が原因となっています。中高年の女性に多く見られ、症状は軽いことが多く、咳や倦怠感、微熱などが主なものです。軽度のものは特に治療は必要なく、中度のものは、抗結核剤を服用、重度の場合は、外科の手術が必要なこともあります。

主な症状

mac症の症状としては咳が最も多く、次に痰や血痰、喀血、倦怠感が挙げられます。進行すると、発熱や寝汗、食欲不振による体重減少、息切れ、呼吸困難、肩こりが生じることがあります。結核と比べると菌の毒力が低く、たとえ感染して発病しても初期には自覚がない場合が多く、非常に病状が軽いことも多いです。進行は緩やかですが、確実に進行していきます。

主な原因

mac症を発症する原因は何でしょうか。率直に言えば、非結核性抗酸菌と呼ばれる菌がその因子です。非結核抗酸菌は、ヒトに対する病原性を有するものが数十種類程確認されていますが、そのうちの一つ、mac菌と呼ばれるものによって発症することが多いようです。肺の病気なので、体の弱った人や肺に古い病変がある人が発症する場合があるようです。

主な検査と診断

mac症の検査方法は、色々な方法がありますので、医師の判断によって検査の方法を決めることが重要となっています。基本的な検査の方法としては、画像診断が非常に大切となっていますので、画像診断が出来るような検査の方法を行う必要があります。ですので、胸部X線による画像診断や、CTスキャンによる画像診断を医師が行う必要があります。

主な治療方法

mac症の治療法としては、肺葉切除や抗結核薬投与、クラリスロマイシン投与といったものが代表的です。本疾患では、イソニアジド・リファンピシン・ストレプトマイシン・エタンブトール・ピラジナミドといった抗結核薬が効きにくく、除菌することができず難治化するケースも多く存在します。該当する肺葉を外科的に切除することもできますが、侵襲が大きいというデメリットがあります。