便失禁

初診に適した診療科目

便失禁はどんな病気?

便失禁とは、便意が我慢できなかったり、便意に関係なく知らない間に漏れてしまう病気です。また、トイレに上手く行けないこともあります。ひどい場合には、咳やくしゃみをするだけで漏れてしまうこともあります。原因は様々ありますが、加齢による肛門括約筋の衰えや便秘による便の貯蓄神経や脊椎の損傷などがあります。主に、お年寄りの方や認知症の人に現れる病気です。

主な症状

便失禁の症状は、言葉の通り禁じることを失う、我慢することができなくなってしまうということです。つまり便意を我慢できなくなる、または気づかないうちに、便意に関係なく漏れてしまう。認知症や運動障害の場合はトイレに上手にいけなくなるとういうものが主なものになります。また、咳やくしゃみで漏れたり、下痢で漏れてしまうこともこの内に含まれます。

主な原因

便失禁にはいくつかのタイプがあり、その原因もタイプによって異なってきます。咳やくしゃみをしたときに便が漏れてしまう場合、加齢による肛門の括約筋の衰えや何らかの事情による肛門括約筋の損傷が考えられます。便意があるにもかかわらずトイレに行けずに便を漏らしてしまうような場合、認知症であることが疑われます。また、いつの間にか便が漏れてしまうようなケースでは、脊髄や神経の損傷が考えられます。

主な検査と診断

便失禁の検査方法は、まず腸管移送能検査というものがあります。これは、朝食と一緒に経口マーカーのカプセルを内服し、毎日レントゲンを撮ることで、どのように腸内を移動しているかをみます。他には、排便造影検査といって、バリウムを直腸に注入し、バリウムの排泄量や肛門周囲の筋肉の動き方などを調べます。他には、直腸肛門内圧検査で肛門からカテーテルを入れて、肛門の圧力や動きをみます。

主な治療方法

便失禁の治療法は、主に食生活の改善と生活習慣の見直しです。食生活の改善では、3食きちんと食べることと食物繊維の多い食事をとること、また、水分を多くとることが主に行われます。生活習慣の見直しでは、適度な運動と排便習慣の把握を目指すことを目的としています。また、骨盤底筋群や肛門括約筋を鍛える体操を続けることを勧められます。