欠神発作 ケッシンホッサ

初診に適した診療科目

欠神発作はどんな病気?

欠神発作とは、定型欠神と非定型欠神の二つに分けられます。定型欠神とは、プチマールとも呼ばれており、主に小児期に見られます。数秒間気を失い、すぐに回復します。一瞬動きが止まったり、持っているものを落としたりします。非定型欠神は、定型欠神と異なり単独で発生することは非常に珍しく、ほとんどは転倒発作などに付随して発生します。

主な症状

欠神発作の症状は、数十秒の間自分が何をしているのか全く分からないほどの重度の意識消失です。手足が硬直したり、倒れるというような目に見えて派手な動きが見られないため、周りの人からは発作が起きていることを気付かれにくいのが特徴です。唇を舐めたり、目をしばしばさせたり、手をもじもじさせるなどの不可解な動作をとることもあります。

主な原因

欠神発作の原因は、てんかんのような脳の機能異常です。この病状は、てんかんの発作の一つとして挙げられます。大脳の神経細胞が過剰に無秩序に興奮してしまうことによって、大脳が持っている本来の機能を阻害してしまいます。その結果として、意識を失い直前の姿勢のまま硬直するという、本人が意図しない振る舞いを大脳が起こすことになります。

主な検査と診断

欠神発作は、てんかん発作のひとつで、普通に行動していた人が、いきなり意識が朦朧となったり、固まって動かなくなったりします。てんかん発作の種類を見分ける検査方法としては、基本的に脳波検査、脳磁図、CTやMRIといった画像による検査をして、総合的な判断をしていきます。特に脳波検査は、脳のニューロンの動きを見て判断するには非情に効果的な手段です。

主な治療方法

欠神発作はてんかんの一種であり、主な治療法は薬物療法です。てんかんの発作のタイプ別に、第一選択薬、第二選択薬と呼ばれるものがあるので、それから体質や症状を考慮しながら、適当な薬を選んで服用します。薬の併用が多過ぎたり、少な過ぎたりすると副作用や発作の原因になるので注意が必要です。薬物でコントロールできない場合は、外科的治療も検討します。