急性胆嚢炎 キュセイタンノウエン

初診に適した診療科目

急性胆嚢炎はどんな病気?

胆嚢炎は胆嚢に炎症が起きた状態です。急性胆嚢炎は突然発生し、肋骨の下端やみぞおちに激しい痛みが起こります。38度以上の発熱や吐き気、嘔吐などを伴うことも多くあります。
急性胆嚢炎を発症した患者のほとんどに胆石がみられ、治療は基本的に手術によって胆嚢を摘出します。

主な症状

急性胆嚢炎の症状は、突然みぞおちや右上腹部に激しい痛みが起こります。痛みは持続し、多くの場合、右肩甲骨の下部や背中に広がります。
右上腹部を圧迫すると鋭い痛みがあり、深呼吸すると痛みが悪化します。
また発熱や悪寒、吐き気や嘔吐などを伴うことも多いです。
通常、発作は2〜3日で治まり、1週間ほどで消失しますが、症状が続く場合は重篤な合併症の合図である可能性があります。

主な原因

急性胆嚢炎の原因としては考えられているのは胆石が胆管に蓄積し、閉塞することによって起こる炎症です。90パーセント近くがこれに該当すると言われています。つまり、胆石を所持している患者が発症することが多い病気と言えるでしょう。
また、一説にはタバコが影響しているとも言われています。中には胆石とは関係なく、細菌感染で起こる場合もあります。

主な検査と診断

急性胆嚢炎の診断は、科学的根拠に基づいた急性胆管炎、胆嚢炎の診療ガイドラインに基づいて行われます。
右上腹部に圧痛、発熱などの症状があるかを観察し、血液検査で肝機能検査や白血球数を測定します。
そして超音波検査などの画像検査を行い、診断を確定します。

主な治療方法

急性胆嚢炎はその炎症に応じていくつかの治療法に別れ、抗生物質での治療をする方法、胆嚢に針を刺し感染した胆汁を抜く方法、胆嚢を手術で取る方法がありますが、原則として手術で摘出を前提とした初期治療が行われます。
何故ならば患者の約90パーセントは胆石を持っており、治療で改善しても一時的であり、再発する恐れがあるためです。また発症時に行う場合と、炎症がある程度落ち着いてから行う場合があります。