亜鉛欠乏症アエンケツボウショウ

亜鉛欠乏症はどんな病気?
亜鉛欠乏症とは、血清中の亜鉛濃度が低下し、体内の亜鉛が足りない状態をさします。
亜鉛が少ないことで、免疫力の低下や口内炎、皮膚炎、ウツ状態、脱毛、貧血、味覚障害など様々な症状をひきおこします。これらの症状は亜鉛を補充することにより改善されます。
日本人は潜在的に亜鉛が不足気味であるとの報告もあり、注意が必要です。


亜鉛欠乏症の症状

亜鉛欠乏症の典型的な症状は、味覚障害、貧血、皮膚炎、口内炎、脱毛症、食欲低下、発育障害(小児で体重増加不良、低身長)、性腺機能不全、不妊症などがあります。
亜鉛は身体にわずかしか存在していません。しかし、身体のあらゆる場所でさまざまに働き、生命維持のために大事な役割を担っています。
細胞分裂の際にDNAが複製されますがこの時に亜鉛を含んだタンパク質が働きます。したがって亜鉛が不足すると基本的に細胞分裂が盛んな組織、すなわち骨、皮膚、粘膜、味蕾、性腺組織などにトラブルが生じます。



亜鉛欠乏症の原因
亜鉛欠乏症の原因には、亜鉛を含む食材を摂取することが少ないことや、消費量に対し亜鉛の摂取量が少ないこと、また、亜鉛の吸収を阻害する働きがある食物を摂取していることが挙げられます。
よくインスタント食品に含まれている添加物には、亜鉛の働きを活性化するものもあり、亜鉛が不足することになります。アルコール類の分解にもたくさんの亜鉛が消費されるため、不足しがちになります。
また、病気が原因で吸収不全になる場合があります。肝臓病(慢性肝炎、肝硬変等)炎症性の腸の病気や腸管を手術で切除した場合等は、腸からの吸収がうまくいかず亜鉛不足になりやすくなります。

亜鉛欠乏症の検査と診断
亜鉛欠乏症かどうかを調べるために行なわれるのは、血液採取による検査方法です。血液中の亜鉛濃度を調べます。
血清亜鉛値の適正とされる基準値(正常範囲の目安)を80µg/dL~130µg/dLとされていますが、血清亜鉛値が60µg/dL未満だと亜鉛欠乏症と判断されます。
一般的に午前中は高く、午後は低い傾向があるので、検査に際して、午前中に朝食を摂らずに測定することが望ましいです。

亜鉛欠乏症の治療方法

低亜鉛血症を治療するには、最初に食事療法を行います。それで不十分な場合は、亜鉛補充療法(飲み薬で亜鉛を補充する治療)を行います。
亜鉛の欠乏を防ぐため、亜鉛を多く含む食品を多く取り入れたり、亜鉛の吸収を阻害する食品を控えることが必要です。
また、亜鉛の消費を高める要因となるストレスやアルコール摂取を改善するというのも治療になります。服用している薬や他の疾患の原因を取り除くことも重要になってきます。

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