皮下気腫 ヒカキシュ

初診に適した診療科目

皮下気腫はどんな病気?

皮下気腫とは、皮下組織内に空気がたまって、柔らかくて弾力のある腫瘤となった状態のことです。
その空気が入る原因は、皮膚の外傷を通しての侵入や、損傷している壁側胸膜を通しての気胸の侵入などが挙げられます。
軽度ならそれほど痛みを感じることはありませんが、触ると雪をつかんだ時の感覚がしたり、ぶつぶつとした捻髪音が発生したりします。

主な症状

皮下気腫は皮膚の下に空気が漏れてしまうような病気ですので、その患部を触ってみるとプチプチとした独特な感覚がするといわれています。
これそのものによって痛みを生じるようなことはめったにありませんが、これの原因となるいくつかの疾患によって、痛みを感じるようなケースはたくさんあります。
まれに呼吸困難などの症状をともなうこともあります。

主な原因

皮下気腫になる原因は外傷から引き起こされることです。肋骨や胸骨の骨折や胸のあたりに衝撃を加わることによって引き起こされます。高所からの落下にも注意しないといけません。
胸のあたりはとてもデリケートな部分で心臓や肺を守るために骨がたくさんあるので、注意しましょう。
子供が遊ぶ際には高いところにいかないように見守ることが大切です。

主な検査と診断

皮下気腫の検査方法は、実は簡単な方法によって検査がされています。
この腫瘍があると、患部を触った際に握雪感という、雪を握ったような感覚が得られたり、捻髪音という、空気がはじけるような音がします。
医師にこの腫瘍をうったえると、医師はまずこうした特徴に着目し、握雪感と捻髪音を確認します。
そして、これら症状が該当すると判断された場合にそう診断されます。

主な治療方法

皮下気腫の治療法は、軽度の場合は経過を観察しながら安静にしているだけでよく、特に治療は必要ありません。
進行形の場合であれば、原因を排除することが必要となるので、圧迫したり、胸腔内にチェストチューブを挿入し貯まっている空気を抜く、胸腔ドレナージ療法を行います。
胸腔ドレナージで効果が見られない場合は、手術で破損部位を縫合します。