耐糖能異常

初診に適した診療科目

耐糖能異常はどんな病気?

耐糖能異常とは血糖値が正常ではないが、しかし糖尿病ではないという中間の症状のことです。糖尿病予備軍という呼び方が一般的かもしれませんね。では一体どういう症状なのでしょうか。普通血液中の糖はインスリンによって体に吸収され栄養となるのですが、この症状の人はインスリンの分泌量が少なかったり、または働きが悪くなってしまって血液中の糖の量が増えてしまうのです。そのままにしておけば糖尿病に繋がってしまいます。

主な症状

耐糖能異常は糖の取り込みが遅れて、血液中に糖が過剰な状態、つまり高血糖状態になるわけですから、それに伴う症状も、高血糖に伴う現象とほぼ同一であるといえます。軽度の場合は自覚的には何も感じないようなケースもありますが、重度の以上であれば、意識障害などの、場合によっては生命にかかわるような状態に陥るような場合もあるといわれています。

主な原因

耐糖能異常の原因は、基本的には糖質の取り過ぎ、運動不足、不規則な食生活の重なりなどです。現代は脂質や糖質の多い食事があふれ、本来の日本人の体質に合わない食事をしている方も少なくありません。さらに、仕事で座りっぱなし、食事は適当、という生活ではカロリーを消費できずに蓄積してしまい、バランスが崩れて病気を発症してしまうのです。

主な検査と診断

耐糖能異常を検査するためには、糖を負荷した際の血糖値の上がり方を観察します。空腹時に、一定量のグルコースを、定められた基準に従って患者に投与します。グルコースの投与後に、血糖値がどれくらい上がるかによって、耐糖能の異常がみられるかどうかを判定します。グルコースの負荷に対するインスリンの分泌反応を間接的に知ることができる検査方法です。

主な治療方法

耐糖能異常の治療法は、基本的には糖尿病と同じです。治療の目的は、糖尿病や、合併症にならないための予防となります。食事療法、運動療法、薬物療法があります。食事療法は、塩分、糖分、お酒を控え、バランスのとれた食事の調整です。運動療法は、医師の指導に従い、軽い運動を日常生活に組み入れます。薬物療法は、食事療法と運動療法と並行して行います。