骨盤底筋群

初診に適した診療科目

骨盤底筋群はどんな病気?

骨盤底筋群とは骨盤底を構成する深会陰横筋、尿道括約筋、肛門挙筋、尾骨筋の4つの筋肉を総称したものです。これらは三重構造で非常に頑丈な作りになっており、妊娠するときに大きくなった子宮が圧迫する箇所でもあります。分娩時には直径10cmほどの胎児が膣を通るため骨盤底に大きなダメージが加わります。加齢とともにゴムのように薄くなり劣化が進み、これによって尿失禁、膀胱炎、直腸瘤などの症状が現れていきます。

主な症状

骨盤底筋群の症状は、自覚できるものがあります。顔色が悪く化粧のノリが良くなかったり、腰痛や肩こりが慢性になっていたり、足の指が開きにくかったりします。また、生理のリズムが崩れやすかったり、オシッコのきれが悪かったり、便通が2~3日なかったりします。姿勢では、猫背で呼吸が浅くなっていたり、膝を曲げて爪先着地で歩いていたり、足がO脚、またはX脚気味だったりします。

主な原因

骨盤底筋群は、女性に影響が深く子宮や膀胱、直腸などの内臓をしっかりと下から支えている骨盤底に付属する筋肉です。この筋肉は、年齢が高くなって行くにつれてだんだん伸びてしまい、弾力が失われるために、まるで伸びきったゴムのように薄くなってしまう。そのため女性に特有の病気として有名な膀胱炎や直腸瘤などの原因として挙げられています。

主な検査と診断

骨盤底筋群が弱ってくると、直腸肛門を支えることができなくなります。ですからこのような場合の検査方法は、デフェクグラフィーという検査によって、肛門のしまりを検査することによって、この筋肉の弱まり方を判定します。バリウムを用いて、いきんだ時の直腸や肛門の形や動きを観察することによって、周囲の弱り方の進行状態を知ることができます。

主な治療方法

骨盤底筋群の治療法としては、リハビリテーション、エクササイズや筋力トレーニングなどの、基本的なトレーニングを主に行い、骨盤の歪みやインナーマッスルを少しずつ矯正していきます。ゆるんだ筋力を強力にしていくことによって、肛門や尿道、膣内の引き締めをし、それが冷えの原因を抑制したり、崩れたボディーラインを元に戻すことにもつながります。