ランナー膝 ランナーヒザ

初診に適した診療科目

ランナー膝はどんな病気?

「ランナー膝」はランニングによってひき起こされる、膝関節周辺のスポーツ障害の総称です。名前のとおり主にマラソン・ランナーに見られ、ほかにバスケットボール、水泳、エアロビクスなどの選手にも発生します。膝関節の曲げ伸ばし、これがオーバーワーク状態で繰り返されることで、摩擦によって炎症が生じ痛みを発生させます。一度こうなると対策は「十分に休む」しかありません。

主な症状

ランナー膝の症状は、走ったりサイクリングで脚を酷使する時に発生する膝の痛みですが、それは腸脛靭帯が痛むためであり、ランニングにおいては体重の何倍も負荷のかかる下り坂において特に痛みが増幅します。自分に合った靴・走り方をしていないと一層痛みが増しますので注意が必要です。O脚の人は内側に圧力がかかりますので、歩き癖がついてしまっている場合は矯正が必要となります。

主な原因

腸脛靭帯炎いわゆるランナー膝はオーバーユース症候群で、主な原因は使いすぎです。走る時間の増加やスピードが速くなった場合など下肢への負担が増えたとき、疲労が蓄積されたときなどの体力的な問題に、ランニングフォームによるアライメントなどの技術的な問題も重なり発症することが多く、一つの理由だけで発症するわけではありません。また、不十分なストレッチも腸脛靭帯炎を引き起こすことがあります。

主な検査と診断

ランナー膝の検査方法を良く知っているのはスポーツドクターです。この形で膝に支障が出たとき、スポーツドクターの診察を受けることが適切です。この場合の膝にはどのような方法がとられるのかというと、グラスピングテストと呼ばれる方法が用いられます。膝を90度曲げ、靭帯の部分を外から抑えながらまた膝を伸ばしていくと、痛みが走るので、それを検証する方法です。

主な治療方法

ランナー膝の治療法は、一番に膝や脚をいたわることです。マッサージやテーピング、湿布や塗り薬など、自宅で出来ることはもちろん、病院で痛み止めの薬を処方してもらったり、注射をしてもらう方法もあります。その他、東洋医学を利用して、鍼治療に通う人もいます。整骨院や治療院に通って、様子を見ながら長期的なケアを行っていく必要もあります。