脳血栓 ノウケッセン

初診に適した診療科目

脳血栓はどんな病気?

何らかの要因によって血管の柔軟性が失われてしまい、動脈硬化と呼ばれる状態になってしまうことがあります。動脈硬化が進行していくと当然のことながら脳の血管も血液の流れがスムーズに行かなくなってしまいます。
血流の悪くなった部分には少しずつ血栓と呼ばれる血液の塊ができ、血管を詰まらせてしまうのです。この状態のことを脳血栓といいます。

主な症状

脳血栓は、動脈硬化や高血圧を引き金に起こる病気であり、高齢者など比較的年配の人がかかる病気とされています。症状としては、手足の麻痺やしびれ、めまい、ろれつがまわらない、イライラ感だけでなく物忘れなどの前兆から発作が起きることが一般的であります。
寝ている間に発作が起き、朝になって気づくというパターンも多々あり、治療法としては、薬の投薬やリハビリなどが中心に行われます。

主な原因

脳血栓とは動脈硬化により脳の血管が血栓でつまることをいいます。中性脂肪やコレステロール過多で血液がスムーズに流れなくなる(動脈硬化)がその原因です。血栓は脳梗塞につながります。
血圧が高く、アルコールをよく飲まれる方、中性脂肪やコレステロール値の高い人、喫煙者は注意が必要です。生活習慣を改善し、血液の流れをスムーズにすることこそが、脳梗塞を防ぐ予防法になります。

主な検査と診断

脳血栓を確認するための検査方法として一般的なのがMRI検査になります。脳ドックなどで行われる検査で、MRIによって脳の状態がよく分かります。
その他の方法では頸動脈超音波検査が存在します。血栓などがあると血液中の流れが悪くなっているため、それを超音波で調べる方法です。頸動脈の音をコンピュータで解析し、血栓が出来ていないか判断します。

主な治療方法

脳血栓の治療法は、薬の服用・リハビリテーション・食事療法・無理のない適度な運動が推奨されています。
発症から4、5時間以内であれば、血栓を溶かす血栓溶解薬が投与され、症状の改善が期待できます。
慢性期には再発予防薬を食後に飲み、リハビリテーションは理学療法士が組んだプログラムをこなす事で日常生活が出来るように取り組みます。
食事療法においては塩分・脂肪が多い食事を避け、魚・野菜が中心の食事にして1日の塩分摂取量は6gを目標にします。もちろん禁煙・節酒はする必要があります。