てんかん発作

初診に適した診療科目

てんかん発作はどんな病気?

てんかんは神経疾患の中でも多く見られる疾患で、てんかん発作によって手足が突っ張り、目を見開いて口から泡を噴いて意識を失ってしまう症状が見られます。大脳の神経細胞が突然異常な興奮状態を起こし運動系、感覚系、精神現象などに一時的に異常をきたすことによって発作が起きます。この発作が慢性的に何度も再発する病気をてんかんといい、発作のない時以外はまったく症状がないのが特徴です。

主な症状

てんかん発作の症状は、めまい、体の一部分の知覚異常、味覚、聴覚、嗅覚の異常、発汗、顔面の蒼白または紅潮、筋肉のけいれんや精神の不安などから始まり、奇声を発し突然意識をなくして、全身がこわばるけいれんを起こして卒倒します。呼吸は停止しチアノーゼが顔面に表れ数十秒続きます。その後、全身の筋肉がピクつくけいれんになり、深い昏睡から睡眠に移って数時間後に目覚めます。気が付かない程の小さな発作もあります。

主な原因

てんかん発作がおきる原因は大きく三つに分けられ、一つは大脳皮質の形成障害、もうひとつは大脳の古い傷、そして遺伝によるものです。しかし、遺伝的要因の患者の確率は100分の1といわれ多いものではないためほとんどの場合が前記二つによるものなのです。胎児期の4~8週の時に大脳の基本構造の形成がおこなわれるのですが、その際に問題が起こると形成障害がおこるのです。

主な検査と診断

てんかん発作の検査方法には、脳を検査することがあります。これは、脳に傷や腫瘍ができているなどの異常がないかということを確かめるためです。このために、CTスキャンやMRIスキャンがとられることが一般的です。その他には、脳波に異常が見られることもあるためにビデオを用いて脳波を測定する方法や、脳血流の低下も考えられるためにSPECTという脳血流検査を行う方法もあります。

主な治療方法

てんかん発作の治療法は、抗てんかん薬の服用が中心となります。この薬は大脳の過剰な興奮を抑える効果があります。発作の種類によって効果のある抗てんかん薬が異なる為、発作の種類に合わせて適切に薬を選択することが重要です。この薬の起こりうる副作用は、眠気やふらつきの他、肝臓、腎臓、血液に影響を及ぼすことがあります。また、複数の薬を同時に服用する場合は注意が必要です。