mdrpはどんな病気?

mdrp(多剤耐性緑膿菌)とは、現在認められている多くの抗菌薬に耐性を示します。そこでこの多剤耐性緑膿菌により敗血症や肺炎が発症した場合、抗生物質などを使用しても効果が期待できず、治療が困難になるため近年医療関係者の間で警戒感が高まっています。しかし多剤耐性緑膿菌でも健康な人の場合は病気を発症することはありません。なので多剤耐性緑膿菌の病気の患者さんに健康な人が触ってもうつることはありません。

mdrpの主な症状は?

mdrpの症状には、はっきりこれだと認められるものはありません。どういうことかというと、それは普段私たちの中に侵入するときもあればいつの間に出て行っていたということがあり、健康な人体にはそれ程のリスクがないということです。むしろ、病気などで弱った体の中で感染が広がり、感染症の検査をしてはじめてそれが存在していたということがわかるくらいです。したがって、それ単体の感染を示す病状は不明確です。

mdrpの主な原因は?

mdrpは、単に身体の中に侵入しているだけではヒトの健康状態を害しません。いつの間にか侵入し、いつの間にか出て行っていた、ということが起こっているためです。逆に言えば、ヒトの身体に異常がある場合、すなわち、感染症等によって健康状態が害されていることを原因としてそれは身体を最悪死に至らしめるのだ、ということです。ですから、病院内でそれが病気を起こすことが知られています。

mdrpの主な検査と診断方法は?

検査方法としては、菌液を薬剤に接触させる薬剤感受性試験を実施します。これには、微量液体希釈法とディスク拡散法の二通りの方法があり、前者は菌の発育の有無からMIC値を、後者は培養後に形成されている阻止円の直径を調べ、それぞれの薬剤の基準値と照らし合わせます。全ての薬剤において基準値をみたしている場合、mdrpであると判定されます。

mdrpの主な治療方法は?

mdrpの治療法は、主に抗菌薬の投与によって行われます。アミノグリコシド系やペニシリン系、あるいはカルバペネム系の抗菌剤を用いることによって治療を実施していきます。しかし、対象となる緑膿菌は薬剤に対する耐性が強く、バイオフィルムを形成して薬剤の浸透性を防ぐ事があります。そのため、抗菌剤による治療においては、十分に注意が必要です。

mdrpの初診に適した診療科目