インピンジメント症候群はどんな病気?

インピンジメント症候群とは、肩の病気のことであり腕が上がらなくなり激痛が発生する病気です。
インピンジメントとは衝突・挟まるという意味で、この疾患は肩をあげたり動かす時に腱板や滑液包などが肩関節で衝突したり、挟まることで痛みを起こして、それ以上に動かすことができなくなります。
投球動作など腕をよく使うスポーツ選手に多くみられ、治療は安静にし、薬物療法や局所注射療法が行われます。

インピンジメント症候群の主な症状は?

インピンジメント症候群の症状は肩をあげるとき、何かひっかかりや痛みを感じそれ以上腕が上げられなくなります。徐々に悪化すると、こわばりや筋力の低下にともない、安静にしていても違和感や熱感を覚えチクチクとした痛みや腫れを感じます。
さらに進行すると夜は寝ていられないほどの痛みがでることもあります。また腕を回したり、洋服に袖を通すことも困難になってきます。

インピンジメント症候群の主な原因は?

インピンジメント症候群の原因は、肩の関節の間に腱や組織が挟まれることにより起こります。
スポーツの運動で腕を上げる動きを続けると、肩関節を安定させる役割を持った筋肉が炎症を起こします。それがやがて変形や肥大を起こし、隙間を生みます。
そうして生まれた隙間が要因となって、肩関節の間にある腱や組織が挟まれるということになります。

インピンジメント症候群の主な検査と診断方法は?

インピンジメント症候群の検査方法には、棘上筋腱、上腕二頭筋腱、間節包の状態を調べる目的で、整形外科的検査法と抵抗運動、触診などが行われています。
整形外科的検査は、肩関節に試験的な動きさせた際に痛みを感じるかどうかでの検査をします。痛みが表れれば陽性です。
レントゲン検査で肩峰下骨棘を確認し、超音波検査で腱板へのダメージ。肩峰下滑液包の滑走面の異常を評価します。

インピンジメント症候群の主な治療方法は?

インピンジメント症候群の治療法は、まず、過度に運動をさせすぎてしまっている身体の部分を安静にし、休ませることにあります。
痛みの軽減には消炎鎮痛剤などの薬物療法や、ヒアルロン酸の局所注射療法が行われます。
痛みが軽減したらリハビリテーションで上腕骨や肩甲骨の動き、体幹や姿勢の指導を中心に症状の改善を図ります。
これらの保存療法で症状が改善されない場合には手術を行うこともあります。

インピンジメント症候群の初診に適した診療科目