扁平苔癬 ヘンペイタイセン

初診に適した診療科目

扁平苔癬はどんな病気?

扁平苔癬とは、四肢の関節部、陰部などに紫紅色のかゆみのある発疹ができる病気です。
原因ははっきりとわかっていませんが、ある種のリンパ球が皮膚の細胞を攻撃することが原因ではないかと考えられています。また、C型肺炎やエイズウイルス感染症と合併することが多くなっています。
紫紅色、多角形の発疹で、表面に光沢が見られます。消退後が色素沈着を残します。

主な症状

扁平苔癬の症状は痒みが皮疹全体にに広がります。皮疹は紫色をしていて境目が角ばっています。皮疹を掻いたり刺激を与えるとまた新しい皮疹ができます。
発疹ができる場所は胴体、手首の内側、足、亀頭、膣の中です。口の中にもびらんができますが、顔にでることはあまりありません。口の中にできたものは青みがかった白い班になります。あまり痛みはありません。

主な原因

扁平苔癬を発症する原因は、現時点でははっきりと特定されていません。しかし、皮膚の細胞をある種のリンパ球が攻撃することによって引き起こされる病気ではないかといわれています。
リンパ球が皮膚を攻撃するようになってしまうのは、金属アレルギーやストレス、細菌やウイルスの感染などの影響が大きいのではないかと考えられます。
また、エイズや肝炎などに感染した場合にも、合併症としてこの病気が見られるケースがあります。

主な検査と診断

口腔扁平苔癬の検査方法としては、癌になる症状との区別が必要になります。その為、この病気の検査では、生検が必要となり、患部の組織を切除し詳細を調べます。
又、この病気は、肝炎が発症の原因として考えられるために、血液検査も行い症状の有無を確認します。
更に、この病気では金属アレルギーが原因となる事もある為に、パッチテストなどを用いて検査を行います。

主な治療方法

扁平苔癬の治療にはステロイド外用薬が使われることが多いです。かゆみに対しては抗ヒスタミン剤が使用されます。
紫外線を照射する光線療法が有効な場合もあります。
口内にできたものに対しては洗口液と内服薬で治療します。