胆道閉鎖症 タンドウヘイサショウ

初診に適した診療科目

胆道閉鎖症はどんな病気?

胆道閉鎖症とは、肝臓と十二指腸を結ぶ胆道が閉鎖してしまう病気です。先天性の病気で、9000人から10000人に1人の割合で発症します。女児の方が割合が高いです。症状としては、黄疸、便が炭白色や淡黄色になるなどがあります。原因ははっきりとは分かってはいませんが、ウイルスによるものなど、いくつかの説があります。治療としては、生後60日以内に胆道の閉鎖を除去する手術が必要です。

主な症状

胆道閉鎖症の症状は、肝外胆管の閉塞によって肝臓内に滞ってしまい、黄疸、灰白色便、淡黄色の便、肝脾腫、肝機能障害を示し、更に酷く進行すると肝硬変となります。その肝硬変へ進むと門脈圧亢進症が起こり、食道静脈瘤や痔(から出血します。そして脂溶性ビタミンの吸収障害により、頭蓋骨内出血し後遺症が残ったり、最悪のケース死亡もあるので早期発見が望まれる。

主な原因

胆道閉鎖症の、発症原因は、先天的に器官が異常発生した説や、サイトメガロウィルス、レオウィルス3型などによるウィルス感染説があり、こちらのウィルスは館内胆管に影響を与えるけれど、すべての患者がそうとは言えないところです。さらに、膵胆管合流異状説、胆汁酸障害、血行障害などや、免疫異常説など言われますが、はっきりとした究明には至っていないところです。

主な検査と診断

胆道閉鎖症の検査方法は、血液検査や尿検査、十二指腸液検査や肝胆道 シンチグラムなどの各種の検査手段を組み合わせて実施していきます。血液検査や尿検査を行うことによって、体の異変についてチェックする事が必要です。また十二指腸液検査や肝胆道 シンチグラムによる検査で、胆汁の有無や流出量の状況についてそれぞれ詳しく検査していきます。

主な治療方法

胆道閉鎖症の治療法は、胆管にステントと呼ばれる金属の細い管を挿入して胆汁を十二指腸に流すようにして治療する方法になります。この方法を用いれば多くの症例で症状が軽くなりますが、一部の症例では胆管が狭窄してしまってステントを挿入することが出来ないのでそのような場合は、外科手術で胆管をつなぐ手術を受ける必要がでてくるのです。