頚椎損傷 ケイツイソンショウ

初診に適した診療科目

頚椎損傷はどんな病気?

頚椎損傷とは、首の骨である、頭を支える7つの頚椎が強い衝撃や、老化により変形、脱臼、骨折などを起こしてしまった状態をいいます。
頚椎のどこを傷つけたかによっていくつかに分類されます。変形性頚椎症、頚椎症性神経根症、頚椎症性脊髄症です。この中で頚椎症性脊髄症は頚髄、首から出ている神経のおおもとを傷害された状態で、手足が動かなくなったり、自力呼吸も不可能になったりします。

主な症状

骨折・脱臼などで起こる頚椎損傷は、頚椎それぞれの部位が司る神経系の麻痺やしびれが一番現れやすい症状となります。
人によって損傷のパターンが違いますので麻痺やしびれの出方もそれにより全く異なります。
損傷の程度が軽ければ四肢を動かした際のしびれや軽い麻痺程度に留まり後遺症も少なくて済みますが、頸髄に達する深い損傷では場所にもよりますが最悪の場合、四肢や体幹が完全に麻痺してしまう事もあります。

主な原因

頚椎損傷の原因とはまず、交通事故により後ろから衝突された衝撃により損傷が起きる場合です。
首が頭の重みに耐える事が出来ずに損傷してしまうのです。そのほかには頚椎を常に同じ体勢で曲げ続けた時にも損傷が起こる時もあります。
そして何らかの事故で直接外部からの衝撃を受けた場合にも損傷する事があります。
無理な体勢で強い衝撃を受けてしまい傷付いてしまうのです。

主な検査と診断

頚椎損傷の原因は外傷がほとんどです。その為、検査方法としてはどのような機転で受傷したのかを問診したあと、局所の理学検査を行います。棘突起の叩打痛の有無や、四肢腱反射、筋力検査、知覚検査などを行い、脊髄・馬尾や神経根の損傷による麻痺の有無、程度をチェックします。
また、画像検査としてレントゲン検査を行い、必要に応じてCT検査やMRI検査を行います。

主な治療方法

頚椎損傷の治療法は、いまのところは完全なものは存在していません。医者からしても頚椎のダメージは回復するのが難しいということで、がんばってリハビリをするなどの方法を選択するしかないのが現状なのです。
しかし、最近ではiPS細胞などの再生医療が活発化してきました。そうした最新の医療がより発達することによって、新しい治療方法が開拓されることが期待されています。