ユーイング肉腫 ユーイングニクシュ

初診に適した診療科目

ユーイング肉腫はどんな病気?

ユーイング肉腫とは、1921年にアメリカの病理学者であるジェームズ・ユーイングが発見した、骨に出来る悪性腫瘍です。当時、骨肉腫とは異なる新種の骨の腫瘍として注目を集めましたが、未だその細胞の発祥については分かっていません。また発症する患者の多くは10代の子供や青年で、悪性度が高く、化学療法が行われるまでは不治の病と言われていました。

主な症状

ユーイング肉腫にかかると、患部の骨や筋肉に強い痛み感じる症状が出ます。病気が悪化していくとさらに痛みが増していきます。高熱が出たり、めまいや吐き気を催す事があります。骨が弱くなって骨が折れやすくなります。白血球が急に増加します。患部が大きく腫れあがって、神経が疼くような痛みがあります。悪寒がして体力が著しく低下します。

主な原因

ユーイング肉腫は腫瘍細胞の遺伝子異常により発症の原因に関係しているといわれています。またアメリカではこの病気の患者のほとんどが東欧系白人とヒスパニック系の子どもに発症しています。これはアフリカ系の子どもに比べて約9倍といわれています。また日本人や中国人でこの病気にかかるひとはごくわずかです。現在ではこのようなリスクの因子がわかっているだけです。

主な検査と診断

骨髄細胞が腫瘍になることでユーイング肉腫になります。この病気の検査方法としては脊椎などにあらわれる骨膜反応をX線写真をとおして診断していきます。診断には骨組織が脊椎を覆ってしまっているために発見することは困難であります。もしも、X線写真による発見ができない場合にはMRI検査を行っていくことで高確率の発見が可能となっています。

主な治療方法

骨髄の血管の細胞が、腫瘍化した病気をユーイング肉腫と言いますが、この病気は、早期発見が非常に難しい病気です。発見された時の治療法としては、各専門分野の医師が連携をとる集学的治療を行います。主に骨肉腫の時と同様に、全身化学療法で腫瘍巣を小さくしてから、可能な限り外科治療を行うのが原則です。また、外科治療の前後どちらかに放射線治療も行います。