徘徊 ハイカイ

初診に適した診療科目

徘徊はどんな病気?

超高齢化社会となり、高齢者の人口が多くなったため認知症という病気をよく耳にすることが多くなりました。認知症の主な症状として徘徊があります。一人で街まで出かけてしまい、帰って来れなくなってしまうのです。また、自宅にいても外へ出て行ってしまうこともあります。介助する側から見ていると意味のない間違った行動をしているように見えますが、本人にとっては正しいこと、意味があると思い込んでいるので理解が必要です。

主な症状

アルツハイマー病はβアミロイドという物質が大脳に蓄積して脳が萎縮していき、ひとりで日常生活が送れなくなるくらいに支障が出る病気のことです。アルツハイマー病が進行した場合に出る主な症状として、徘徊行為が上げられます。自分でどこに行くのかも分からずに歩き回るので非常に危険ですし、家族にも大変心労が加わる症例なのであります。

主な原因

人が徘徊してしまう原因は様々です。最も多いものは、老人性痴呆によって引き起こされるタイプの行動です。精神疾患など、心の問題を発症している場合も、副次的な症状として、この症状が引き起こされます。夢遊病などの稀な場合もありますが、この場合でも疾患の根本的な問題は精神的な部分にあります。治療対象者が精神的に不安定な場合は、治療対象者が屋外を彷徨ってしまう危険性も視野に入れなければいけません。

主な検査と診断

徘徊を検査するための方法として挙げられるのは、本人のコートを直接観察する方法と、本人の家族への面談による聞き取り調査などが考えられます。また、この行動を裏付けるような疾患や病変の存在を検査し確認するためには、のの画像診断などを行う必要があります。その検査方法によって、直接この現象に関連する脳の病巣などが判明することがあります。

主な治療方法

徘徊の治療は、精神的な部分で行わなければなりません。治療法としては、とにかく根気よく患者と付き合うことが挙げられます。精神薬を服用することで、落ち着きや深い眠りを与えれば、夜間の出歩きは抑えることが可能になります。患者の心が乱れたら、薬のほか、根気強い宥めで、心を落ち着けてあげるのが治療になります。精神科で処方される薬剤を根気強く与え、寛解させるのが一番です。