爪甲剥離症 ソウコウハクリショウ

初診に適した診療科目

爪甲剥離症はどんな病気?

爪甲剥離症とは、爪甲が爪床から浮き上がった状態のことを言います。先天性のものもごくまれに見られますが多くは後天性で、原因はいくつかあります。
一つ目は外因によるものです。爪と爪床の間に棘や鉛筆の芯が入ったり、マニキュアなども原因になります。
二つ目は薬によるものです。服用しただけで爪甲剥離を起こすものもありますが、多くの場合は薬だけでなく、服用した患者さんの爪に紫外線があたり生じるものもあります。

主な症状

爪甲剥離症の症状としては、まず一番はじめに爪の先、つまり先端から始まるのが特徴で、その後徐々に根元のほうに向かって進行していきます。最後には爪が剥がれていきます。
爪の白色の部分が大きくなるり、色も白色から黄色に次第に変化していきます。
また、指と爪の隙間部分にゴミや汚れなどが入り込み、人によってはしばしば部分的に汚い褐色調を呈することもあります。

主な原因

爪甲剥離症の原因は、先天性のものもありますが、大半は後天性です。外因によるものでは、爪に針がささるなどの怪我、マニキュア、有機溶剤、ガソリンなどが要因となります。
カンジダ感染による感染症によるもの、特定の薬によるもの、日光の紫外線によるもの、皮膚の疾患によるものもあります。特に有名なのは、甲状腺機能亢進症によるものです。また、他に全身疾患によるものもあります。

主な検査と診断

爪甲剥離症は主に視診で見た目の爪の変化を確認することで診断されます。
また、外因でない場合には爪甲剥離症の原因を特定するために血液検査などの検査を適宜行います。

主な治療方法

爪甲剥離症の症状そのものの治療法というものは、はっきりとこれが効くというものがわからないというのが現在の医学での現実です。しかしこのお症状が出るきっかけとなっている隠れた病気や日常生活での習慣を改善していくことにより爪の状態が変わっていくこともあります。
外的な刺激、マニキュアやつけ爪などの使用をやめ、爪の発育に効果のあるビタミンを取ったりという方法です。
また、原因や状況に応じて、抗生物質や抗真菌薬、ステロイド、免疫抑制剤などの使用も検討されます。