クループ症候群

初診に適した診療科目

クループ症候群はどんな病気?

クループ症候群とは、別名「急性喉頭炎」ともいい、風邪の症状の一種です。喉頭やその周囲が腫れることで気道が狭くなる疾患です。免疫力の低い0歳くらいから6歳までの子どもが非常にかかりやすい病気です。風邪を引いたあとにかかることもあり、赤ちゃんの免疫力が低下する6ヶ月から9ヶ月には特に注意を払うことが必要です。呼吸困難を起こして、最悪の場合、死に至ることもあります。

主な症状

クループ症候群は、のどや声帯、気道がウィルスや細菌によって赤く腫れ上がってしまいますので、とても強い痛みがあり、突然、呼吸困難に陥ってしまいます。初期には「ケンケン・コンコン」というような、犬の鳴き声やオットセイの声に似たような渇いた咳がとても特徴的です。声が嗄れてしまい、時には発熱も伴います。主にこのような症状は夜に出てくることが多いです。

主な原因

クループ症候群には色々な原因があります、その一つがアデノウイルス、インフルエンザウイルス、RSウイルスなどのウイルスによるものです。急性感染に伴うクループはこうしたウイルスによるものが病原として挙げられます。この病気の7割以上はパラインフルエンザウイルスによって引き起こされます。また、細菌では溶連菌やインフルエンザ菌などによって引き起こされます。

主な検査と診断

クループ症候群の検査方法は、患者の症状や病変の経過、また、血液検査やボスミンの吸入への反応を見て行っていきます。この病気では、風邪に似た病状を発生させるため、その様子から診察できます。さらに、血液検査を実施して、血液の成分に異常がないかどうかを調べます。加えて、ボスミンの吸入により病状が改善されるかどうかを観察します。

主な治療方法

クループ症候群の治療法としてはいくつか挙げられますが、効果的なのは吸入です。また、高熱を併発する場合があるので、病院からは薬が処方されることが多く、この症状に効く薬は重要なものが多いため中途半端な服用は危険です。日常的な対処法としては加湿をすることによって、部屋の湿度を適度に保つことです。また、こまめな水分補給をし、刺激物を避けることも効果的です。