滑液包炎 カツエキホウエン

初診に適した診療科目

滑液包炎はどんな病気?

滑液包炎は足首に症状が現れることが多いです。
足首の関節の前方にある滑液包と呼ばれる部分に炎症がおこり、腫れや痛みを感じる病気です。
治療としては、普段の生活から症状のある部分をこする動作を避けます。滑液が溜まっていしまっている場合には注射器を用いて、滑液を除去します。
このような治療でも症状が改善されない場合には、滑液包を切除する手術を行う場合もあります。

主な症状

滑液包炎の症状には、関節の動きに影響が出たり、痛みが現れます。感染症や痛風などが原因の場合は、さらに痛みも激しいものになり、患部が熱を持ち赤く腫れます。無理な運動や負荷がかかることにより、さらに炎症を起こしやすくなり、関節を動かすことができず、筋力が低下してしまいます。
発作は数日から数週間続くことがあり、再発することも多々あります。

主な原因

滑液包炎の原因は、度重なる圧迫や過剰な摩擦が加わったり、打撲や捻挫などの外傷によって外傷性炎症を生じて、滑液の分泌量が多くなり滑液包の中に過剰な滑液が溜まってしまいます。
また基礎疾患として、糖尿病、関節リウマチ、痛風、偽痛風を有していることが多いです。
場合によっては、細菌感染によるものもごく稀にあります。また炎症が続けば肥厚してきます。正座や足首の前の部分を擦る動作を続けることで起こることがあります。

主な検査と診断

滑液包炎の検査方法は、皮膚に近い滑液包(特に膝や肘にあります)が明らかに腫れているのを見て取れる場合、針で滑液包から滑液を採取します。採取した滑液を検査して、感染症や痛風など炎症の原因を調べます。通常X線検査は、持続性のものか慢性のものかに限って行われます。
また深部にある炎症を確定するために、MRI検査や超音波検査を行うことがあります。

主な治療方法

初期の段階の滑液包炎なら、安静にしているだけでも治療をすることが出来ます。
痛みがあって炎症を起こしている時は、患部を固定して傷が付かないようにすれば炎症の痛みを和らげる事が出来ます。
患部を冷たい水や氷で冷やす治療法も効果があります。炎症を止める抗生物質を飲めば、すぐに痛みを消す事が出来ます。
鎮痛薬を飲む方法でも炎症と腫れを治すことが可能です。