ラクナ梗塞 ラクナコウソク

初診に適した診療科目

ラクナ梗塞はどんな病気?

ラクナ梗塞とは、穿通枝に直径1.5センチ未満の梗塞ができる小さい脳梗塞のことです。
原因は、高血圧により動脈硬化が引き起こされることです。他にも、加齢・喫煙・糖尿病などの生活習慣病が上げられます。運動麻痺やしびれなどの感覚障害が起こりますが、小さな梗塞のため自覚症状がない場合もあります。これを無症候性脳梗塞と言います。
脳の複数個所に発生し、少しずつ進行していく場合は多発性脳梗塞といいます。

主な症状

ラクナ梗塞の症状は一般的な脳梗塞と同様に半身不随などの片麻痺やしゃべりにくさなどがありますが、小さな脳梗塞なので比較的軽症のケースが多く、意識障害が起きることはほとんどありません。
しかし
繰り返し再発すると認知症やパーキンソン症候群の原因となることもあります。
また、脳細胞が壊死する範囲が小さいので症状が出ないこともあり、高齢者の場合、CTMRIといった脳の検査で、無症候性脳梗塞が偶然発見されることも少なくありません。

主な原因

ラクナ梗塞とは、脳の中の穿通枝という細い血管が詰まることによって引き起こされる脳梗塞のことです。
最大の原因は高血圧症で、高い圧力が細い血管に負担がかかると、血管が脆くなって詰まりやすくなります。高血圧症があれば高血圧症の治療、血圧を正常に保つことが最も重要です。
他には糖尿病、脂質異常症、喫煙なども脳梗塞を引き起こす要因となります。

主な検査と診断

ラクナ梗塞の検査は、まず頭部CTにて脳出血がないか確認します。出血がみられない場合には頭部MRIを撮影します。拡散強調画像は発症早期の脳梗塞も検出可能です。
ラクナ梗塞の診断のためには、主幹動脈に閉塞がないことを確認する必要があり、そのためにMR血管造影という画像検査方法を利用します。

主な治療方法

ラクナ梗塞の治療法は、主要なものとして抗血小板療法が行われます。
アスピリンなどの薬剤を処方することによって、脳梗塞の原因の解消を図ります。
この脳梗塞のタイプでは、比較的病状が軽い事が多いため、血栓防止の効果がある薬剤や、あるいは血管拡張作用を期待できる薬剤を投薬することによって、脳梗塞の病状を改善の方向へと導きます。