びらん ビラン

初診に適した診療科目

びらんはどんな病気?

びらんとは、皮膚や粘膜の表皮が欠損し、下部組織が露出した状態のことです。一般的には「ただれた」状態のことをさします。
びらんは、皮膚、鼻口腔粘膜、角膜など体表に接する場所や、消化管、気道、尿路などの管腔臓器の内腔面に生じます。
欠損が真皮や皮下組織に及ぶものは潰瘍といいます。

主な症状

びらんは、皮膚や粘膜がただれている状態です。体のどの部位に発生したかによって、それに伴う症状は異なってきます。
例えば皮膚に生じた場合、靴擦れのように表皮の一部分が剥がれ、また水泡、膿疱が破れ、鮮紅色のただれた皮膚面がむき出しになっている状態です。
表皮だけが剥がれてできるので、治ればあとが残ることはありません。

主な原因

びらんの原因は何らかの刺激によって、皮膚や粘膜の表皮が欠損することです。
皮膚の場合は火傷やこすれたりしたときなどに生じます。
胃の場合は胃酸の分泌過多や胃の表面の防御機能の低下によって発生します。

主な検査と診断

びらんの検査の方法は、皮膚や口腔内の場合には視診で診断できますが、内臓の場合には、胃ならば内視鏡、四球ならばコルポスコピーといったように、びらんが発生している部位に応じた検査をおこなっていきます。

主な治療方法

治療方法はびらんの発生している部位によって異なります。
軽症の場合には治療が必要ない場合もあります。
塗り薬や内服薬で治療していくことが多いです。