性的虐待 セイテキギャクタイ

初診に適した診療科目

性的虐待はどんな病気?

性的虐待は、児童虐待や高齢者虐待の定義の中の一つであり、児童・高齢者に対して、わいせつな行為をする、させることです。特に問題になっているのは児童への虐待です。全体の3%ほどですが、子どもが虐待に気付かなかったり、周りが認識しにくいなど多くの要因があります。このような子どもたちは、心に大きなダメージを受けます。そのような子ども達を少なくするためにも、気づいたらすぐに、機関に連絡することが必要です。

主な症状

性的虐待を受けている子供は、成人後でもPTSDといわれる、心的外傷後ストレス障害が残ることが知られています。心的外傷後ストレス障害が症状として現れてくると、異性に対して拒絶反応を示すようになることが報告されています。また結婚後、自分の子供に対しても同じような虐待行為を行なうことが、アメリカなどで多数報告されております。

主な原因

性的虐待が起きる原因については、はっきりとは分かっていません。一般的には、器質的疾患と育った環境が大きく影響していると言われています。前者のケースはごく稀だといわれています。後者の事象は圧倒的に多く、虐待を受けた子どもが親になったとき、その親もまた虐待をしてしまうケースはよく見られています。虐待の連鎖が続いてしまうというわけです。

主な検査と診断

性的虐待の検査方法は、さまざまな方法が検討されています。たとえばそれがとても幼い子どもであれば、膣の入り口にある処女膜などが傷ついていないかどうか、というのは重要な診断となっているのです。他にも性病であるとか、何らかの感染症が発症していないかどうかも判断基準としては優秀で、とくに妊娠の兆候がでて場合には、より強くこれを疑うことができます。

主な治療方法

性的虐待の治療法は、隔離して常識や虐待について考えさせることで、改善される可能性はあります。ただし、完治するための方法は、現在ではまったくといっていいほどに確立されていません。当人が治ったことを主張することはあるものの、再犯するケースはめずらしくなく、留置場、あるいは刑務所などから出所後に再び同じ行為に及ぶといったケースも珍しくありません。