アデノイド顔貌 アデノイドガンボウ

初診に適した診療科目

アデノイド顔貌はどんな病気?

アデノイド顔貌とは、喉と鼻の奥にある、アデノイドが口呼吸をすることにより肥大し顔全体が歪んだりたるんだりしたような特徴ある風貌になることをいいます。
一般的に、アデノイドが肥大していなくても、口呼吸をする習慣がある子供は同じような顔つきになるので、このように呼ぶことがあります。
顔つきは面長で、上唇が厚ぼったく、乾燥していて、上顎の前歯が飛び出してきます。

主な症状

アデノイド肥大の症状のひとつにアデノイド顔貌があります。アデノイド肥大の患者は、口呼吸になるために常に半開口状態となり、顔面筋が弛緩したような状態になります。
また、硬口蓋がドーム状となり不正咬合や歯列不正、鼻唇溝の消失、両内眼角の幅が広く鼻根部が低く外鼻孔が細くなるなどの機械的障害を現します。
アデノイド肥大は、多くは8歳以降に縮小し次第に目立たなくなります。

主な原因

アデノイド顔貌の原因は、口呼吸を常に行うことによって、喉と鼻の奥にあるアデノイドが肥大してしまうことです。口呼吸になってしまうことで口内に侵入する細菌やウイルスの数が増えてしまうため、アデノイドが肥大してしまうと考えられていますが、先天的にアデノイドが大きい場合や、はっきりとした原因がわからないこともあります。
また、口呼吸をしていることで口周りの筋肉が緩んでしまうことも原因とされています。

主な検査と診断

アデノイド顔貌の検査方法は、上咽頭ファイバースコープ、後鼻鏡検査などの内視鏡検査を行い、アデノイドが肥大しているか観察します。
より詳しく調べるには側面からのエックス線検査によってアデノイド肥大の程度を画像診断します。

主な治療方法

アデノイド顔貌のは、アデノイド肥大を治療したり、呼吸法を鼻呼吸に変えることで改善できます。
アデノイド肥大は抗生剤などの服用や点鼻薬の使用で治ることもありますが、慢性化している場合には薬はあまり効果がないため、切除手術によって治療を行います。
また、歯の矯正を行うことで症状の改善が期待できます。歯並びと噛み合わせを治すことで見た目も改善され、鼻呼吸もしやすくなります。