膵のう胞はどんな病気?
膵のう胞(すいのうほう)は、膵臓の内部や周囲にできる液体がたまった袋の病気です。大きさは数mmから10cmを超えるものまでさまざまで、無症状で経過することが多いですが、がん化する恐れのあるものもあります。定期的な経過観察が重要です
膵のう胞の主な症状は?
膵のう胞は通常、無症状で経過しますが、一部の患者さんでは軽度の腹痛や腹部膨満感、吐き気などの症状が現れることがあります。特に、がんとの関連性が強い腫瘍性膵のう胞の場合には、病気の進行とともに体重減少や食欲不振、倦怠感などの全身症状が出現することがあります1。膵のう胞が疑われる場合や症状が現れた場合には、医師の診察を受け、適切な診断と治療を行うことが重要です。
膵のう胞の主な原因は?
膵嚢胞は膵臓の中やその周囲に出来た液体の入った袋が出来ることです。発症には個人差があり、1個だけしか出来ない人もいれば、たくさん出来る人もいます。これは肝臓や腎臓にできるもののように病的なものではないもののほかに、腫瘍や炎症のあるものもあります。これらが発症する原因は肝臓や腎臓と同様、外傷、炎症、寄生虫などがあります。
膵のう胞の主な検査と診断方法は?
膵嚢胞は肝臓や腎臓と同様、多くの場合は無症状です。そのため発見される主な検査方法が人間ドックなどの超音波検査によるものです。しかし全体を調べるのには困難なため、精密検査となるとMRI検査や膵管や胆管などの液体成分のみを画像化したMRCPを行うことでより発見しやすくなります。CT検査を利用することもあります。これは、膵臓全体を調べるのにとても適しています。
膵のう胞の主な治療方法は?
膵のう胞は、膵臓の内部や周囲にできる液体がたまった袋の病気です。ほとんどの人では治療は必要なく通院・経過観察を行いますが、膵臓がんに変化している場合は外科手術が勧められます。治療法は膵のう胞の種類や病状によって異なり、内視鏡的処置や放射線療法も選択肢となります
膵のう胞の初診に適した診療科目