嚢胞 ノウホウ

初診に適した診療科目

嚢胞はどんな病気?

嚢胞とは、軟組織の中に病的に形成された液状成分をもち、液状成分の周りにある球状の嚢状物のことをいいます。ほとんどの場合は、害は無くて放置しても大丈夫だとされています。しかし、面積の大きいものや臓器との癒着を伴うものには、手術で取り除かなければならない場合があります。また、稀に癌に変化するものもあり危険なものでもあります。

主な症状

嚢胞性線維症の症状は、上皮細胞にある塩素イオンチャンネル(細胞膜に組み込まれたイオンチャンネルの1種で、主に塩化物イオンを透過させます。細胞内のカルシウム濃度、細胞容積の変化に応じて開いたり閉まったりする、イオンの通り道となっています)の欠落によって、ねばねばとした粘液が器官の管に詰まり、そこが感染を起こし機能が破壊されるのが一般的です。これによって生まれて間もない時から臓器の働きが悪くなります。

主な原因

膵嚢胞は膵臓の中やその周囲に出来た液体の入った袋が出来ることです。発症には個人差があり、1個だけしか出来ない人もいれば、たくさん出来る人もいます。これは肝臓や腎臓にできるもののように病的なものではないもののほかに、腫瘍や炎症のあるものもあります。これらが発症する原因は肝臓や腎臓と同様、外傷、炎症、寄生虫などがあります。

主な検査と診断

膵嚢胞は肝臓や腎臓と同様、多くの場合は無症状です。そのため発見される主な検査方法が人間ドックなどの超音波検査によるものです。しかし全体を調べるのには困難なため、精密検査となるとMRI検査や膵管や胆管などの液体成分のみを画像化したMRCPを行うことでより発見しやすくなります。CT検査を利用することもあります。これは、膵臓全体を調べるのにとても適しています。

主な治療方法

肝嚢胞の治療法としては、先天性で特に症状が無い場合は、特に治療は必要ありませんが、万が一悪化する可能性も否定出来ませんので定期的な検査をする必要があります。圧迫が強い場合、感染、出血などの合併症を引き起こした時は治療が必要で、超音波で観察しながら、細い針を穿刺し、内容液を排液させます。その後、細胞をアルコールやミノサイクリンで死滅させるという治療をします。