ケロイド

初診に適した診療科目

ケロイドはどんな病気?

ケロイドとは怪我がなおっていく際にその皮膚周辺が過剰増殖する病変のことを指します。語源はギリシャ語の「鉤爪(かぎづめ)」に由来します。和名はカニの足のような形にしばしばなるため、蟹足腫と言います。原因は手術や外傷(傷、怪我)などが主ですが、まれに原因不明で発生する場合もあります。虫に刺された場合などにもなったりするので、注意しなければならない。

主な症状

ケロイドは、火傷や怪我、手術の傷跡によって皮膚が硬くなり、盛り上がったりひきつれを起こす症状です。また、見た目も傷跡が鮮明に目立つだけでなく、痛みや痒みを伴います。ピアスによって赤く盛り上がる方もいます。その人の体質でなりやすい場合や傷口に細菌が入った事で皮膚の傷跡の盛り上がりが広がる事もあります。また、外傷や火傷により皮膚が隆起したりするケースは、特に黒人が多いです。

主な原因

ケロイドが発症する原因は、明らかには体質が関係していますが、外傷や手術によって瘢痕組織が過剰に増殖することも大きくかかわっています。主に思春期から壮年期にかけて発症することが多く、黒人に多いとも言われています。ピアスの穴に細菌が侵入したことで起きることがよく見られます。中には虫刺されやニキビ跡が悪化して発症するというケースもあります。

主な検査と診断

ケロイドの検査方法ですが、通常は見た目のみで判断され、類似疾患である肥厚性瘢痕と区別を図ります。顕微鏡による検査を行うと、特徴的なコラーゲン線維の束があるのを認めることが出来ます。また、悪性腫瘍等の可能性が疑われる際には、一部組織を採取の上で検査を行い、アレルギー等に関連している場合には、血液検査を行うことがあります。しかし、実際に紛らわしーケースも存在するため、診断は容易ではありません。

主な治療方法

ケロイドの治療法はいくつかの方法があり、状態や大きさによって変わってきます。抗アレルギー剤のトラニラストの飲み薬や、ステロイド剤などの炎症を抑える塗り薬や貼り薬、または注射があります。多きなものの場合は、 レーザーで内部の血管を破壊したり、コラーゲンの分解を促進させる治療や、外科手術で切り取ることで治療することもあります。