腹水はどんな病気?
腹水は医学的に腹腔内に異常に液体が貯まる状態をいいます。また、貯まった液体のことをいうこともあります。健康な人の場合でも、腸が潤滑に動くために、或る程度はあるものです。しかし、特に異常に発生するというのは、内臓に疾患がある場合が多く、肝疾患が最も一般的な腹水の原因です。
腹水の主な症状は?
腹水とは内臓に異常が起こり、お腹に液体が貯まってしまいます。症状はまずお腹に沢山の液体が貯まってしまう事でお腹が不自然に膨らんできます。酷い場合はお腹がだけが大きく張り出して、臨月の妊婦さんのようなお腹の状態になります。そして心臓や肺、胃等の内臓が液体で圧迫されてしまう事により、食欲不振になったり、呼吸が上手く出来ずに息が苦しくなったりします。
腹水の主な原因は?
腹腔内に異常に大量の液体が貯留した状態である腹水の原因はいくつか考えられますが、その中で最も一般的な原因は、肝臓につながる静脈の血圧が上昇することで、通常は肝硬変によって起こります。このほか肝臓の病気では、肝硬変のないアルコール性肝炎、慢性肝炎、肝静脈閉塞などがあります。
また、肝臓の病気以外でも、がん、心不全、腎不全、膵炎、結核性の腹膜炎などにより腹水が生じることがあります。
腹水の主な検査と診断方法は?
腹水の検査方法は、まず特有の症状がでているかを確認し、確認できたら医師が触診や打診を行います。このときに異常が見つかった場合は、さらに腹部超音波検査や腹部CTを使ってその結果をもとに診断します。また、この病気の特徴上、診断が下ったあとに他の疾患と関連していないか、逆に他の疾患により引き起こされていないかを調べることもあります。
腹水の主な治療方法は?
腹水に対する基本的な治療は、安静を保ち、食事の塩分を制限することです。また、利尿作用がある薬を服用することで、排尿量を増やして症状を緩和させる事が出来ます。
症状が重い腹水の場合は、腹部に溜まった水を針を刺して除去することもあります。
腹水の初診に適した診療科目
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